シマグワの生育特性ならびに栽培法に関する研究(1)

シマグワの生育特性ならびに栽培法に関する研究(1)

レコードナンバー184560論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20008669NACSIS書誌IDAN00366054
論文副題ビニールハウスによる早春蚕期の収穫とその後における枝条の生育
著者名徳永 博
中村 泰郎
矢野 義人
書誌名蠶絲試驗場彙報
別誌名Technical bulletin of Sericultural Experiment Station, Ministry of Agriculture, Forestry and Fisheries
Technical bulletin of Sericultural Experiment Station
蚕糸試験場彙報
発行元農林省蠶絲試驗場
巻号,ページ108号, p.1-15(1978-12)ISSN03853594
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抄録宮崎原蚕種試験所で選抜育成したシマグワ系自然交雑系統およびシマグワを用い,これら供試桑の生育特性を利用した早春蚕期のビニールハウス栽培法を試み,次の結果を得た.1)1963年宮崎原蚕種試験所においてシマグワ系自然交雑実生群より選抜育成した仮称M28,M32,M38の3系統の共通的な特性は,春の発芽が極めて早く,姿勢は直立性で,枝条数多く,宮崎地方では11月中旬まで伸長を続け発育停止時期は一ノ瀬より約40日遅く,縮葉細菌病に強い.また飼育試験の結果,飼料価値は一ノ瀬よりすぐれていることが判明した.2)ビニール被覆期間中のハウス内平均気温は3か年を通じハウス外の最高気温と変わらない結果を示し,気温の極は最高が40℃以上を示した.最低は無加温の場合-5.5℃を示したことがあり,ハウス内の場所によっては低温障害が認められた.その対応策として家庭用石油ストーブと扇風機を併用した簡易な加温方法で防止することができた.また,ハウス内の最低地温は3か年を通じて約11℃以上を示し,日平均地温はおおむね最高地温と最低地温の中間を示した.3)ハウス内の桑の発育は,一ノ瀬はごくわずか発芽したのみであり,被覆前の低温接触の度合が休眠覚醒に関連あることがわかった.これに対しシマグワおよびシマグワ系自然交雑3系統は被覆より発芽までの日数は異なるが2~4週間で完全な発芽状態を示した.また,3月15日の10a当たり新梢量は2か年平均で1200~1900kgを得た.これに対し一ノ瀬は500kg程度であった.4)3月の早春蚕終了後の基部伐採から夏期中間伐採時までの枝条の伸長は,一ノ瀬に比べM32は同程度であり,M28,M38はやや劣った.しかし,中間伐採後の再発枝はシマグワ系自然交雑3系統は初冬期まで伸長を続け一ノ瀬よりはるかにまさった.5)夏蚕期および初冬蚕期の合計収葉量はM32が特に多く,つづいてM38,M28の順であり,年合計収量でも同傾向を示した.6)シマグワ系自然交雑3系統は早春蚕期のビニールハウス栽培と以後は慣行の仕立収穫法を組合せることによって,早春期より初冬期までほぼ通年にわたる桑収穫を行い得ることを認めた.
索引語季節;クワ;栽培;収穫;せいちょう;ハウス栽培;シマグワ;早春蚕期;一ノ瀬;発芽;ハウス内;結果;伸長;生育特性;枝条;選抜育成
引用文献数21
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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