野菜用移植機による桑苗の植付けとその実用性について

野菜用移植機による桑苗の植付けとその実用性について

レコードナンバー184561論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20008669NACSIS書誌IDAN00366054
著者名樋田 仁蔵
阿部 弘
内田 信
書誌名蠶絲試驗場彙報
別誌名Technical bulletin of Sericultural Experiment Station, Ministry of Agriculture, Forestry and Fisheries
Technical bulletin of Sericultural Experiment Station
蚕糸試験場彙報
発行元農林省蠶絲試驗場
巻号,ページ108号, p.17-32(1978-12)ISSN03853594
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抄録桑苗植付けの省力化を図るために1972年以来,野菜用の移植機(ホーランド1,500型トランスプランター)を導入し,一部改造して腐植質火山灰土桑園で試験を行い次のような結果を得た.1)本機によって桑苗を植付ける場合,機械の構造上苗木の根部は15~20cm,枝条は20cm程度で剪除して苗木の全長を35~40cmに揃えるなど植付け前の苗準備が必要である.2)植付け株間は本機の可変ギヤの取り替えとホルダーの数によって調整するが,苗木の種類および大小に関係なくほぼ所定の株間となった.植付け深さの調整は20cm位いまでが限度であるが,実用的にはあまり支障を認めなかった.植付け角度は交雑実生苗では地表面に対しておおむね垂直であったが,接木苗ではやや進行方向に傾斜した.3)目標とする植付け本数に対する植付け率は交雑実生苗や接木の小苗などでは高かったが,根系が発達した大苗では支根を剪除して強度の根ごしらえをしても5~6%の植損し(欠株)を生じた.4)植付け精度(主として植付け率)を高めるため,事前にほ場を耕うんして膨軟にし,さらに地均ししておく必要を認めた.本機の走行速度と植付け精度との関係では,補助者が1名の場合は,0.7km/hr,2名の場合は1.4km/hr以内が適当であり,それ以上の速度では植付け精度が低下した.5)本機による植付け作業能率は,交雑実生苗を用いて補助者が2名,走行速度1km/hrの場合に,10a当たりの延べ作業時間は153分で人力作業の3.4倍を示し,その1/2は苗準備に要した.しかし,苗の掘り取りの際に機械植の苗準備を考慮してあらかじめ苗を揃えておく工夫を行ったところ,植付け能率は人力の6.4倍に高められた.6)本機では桑苗を植付ける場合は強度の根ごしらえを行うため,桑の初期生育が劣り植付け当年晩秋期の収量が少なく,ことに古条挿木苗を用いた場合に顕著であった.しかし2年目に春切りし幼株を養成すれば樹勢いが促進され,2年目以降は人力植付けに比べ成長および収量の差が小さく,5か年の合計収量では差がなかった.7)以上の結果をもとに,本機による桑の植付けと改良すべき事項につき二三の考察を行った.
索引語移植;機械;クワ;蔬菜;なえ;本機;交雑実生苗;植付け;桑苗;苗木;苗準備;植付け精度;苗;桑;収量
引用文献数15
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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