ナシ赤星病の発生予察ならびに防除に関する研究

ナシ赤星病の発生予察ならびに防除に関する研究

レコードナンバー191936論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00016679NACSIS書誌IDAN00142421
著者名村田 明夫
書誌名千葉県農業試験場研究報告 = Bulletin of the Chiba-Ken Agricultural Experiment Station
別誌名千葉農試研報
Bull. Chiba Agric. Exp. Stn.
Bulletin of the Chiba Prefectural Agricultural Experiment Station
発行元千葉県農業試験場
巻号,ページ20号, p.33-45(1979-03)ISSN05776880
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抄録1. ナシ赤星病の発生予察と防除に関連した事象について検討し,以下のような若干の知見を得た。2. 冬胞子堆成熟期の予想回帰式を作出し,それは次のようであった。Y=28.94-0.41X(r=-0.74) (X:2月第5半旬~3月第6半旬の半旬平均気温の合計値,Y:4月Y日)3. 冬胞子堆の成熟は早春期の積算温度によって決定されることが認められた。4. 1月第3半旬から成熟度50-日までの積算温度値は年次間でほゞ一定しており,その値はT=491.6±30.4であった。5. ある年の冬胞子堆の成熟期の予想は上記回帰式及びTの値等から相互に補正しつゝ,かなり正確に行われると考えられた。6. 小生子の形成は湿度90%台,温度15℃の時に良好であった。小生子の耐乾性は著しく小さく,室内乾燥状態下では数分のうちに急激に発芽力を失った。7. 本病伝染危険期の4月中旬~5月初旬においては,降雨開始後6,7時間目頃から小生子の飛散が始まり,10時間目ころから飛散盛期となり,20時間目前後までそれが続いた。8. 小生子飛散の経時的変動の様相は,冬胞子堆成熟の深浅にあまり関係なくほゞ一定の傾向を示した。9. 1つの冬胞子堆に形成される小生子の数は平均約6万5千個であった。10. 冬胞子堆は成熟の浅い時期に十分な降雨を浴びても次の雨の時に再膨潤して小生子を多量に形成した。11. ナシ葉は展開寸前のまるまった状態の時でも小生子の感染を受ける。展葉期以前においても,濃厚な感染のおそれのある時と場合には防除上の注意が必要である。12. 冬胞子堆に対するポリオキシン剤の散布は,成熟途上の冬胞子堆に対しては小生子形成阻止効果がなく,本病の防除方法として実際場面では効果が期待出来ないことが分った。13. ジネブ剤の雨中散布に次善の策としての防除効果が期待出来ることが,人工降雨を使った検討の結果分った。しかし,有効な散布であるためには降雨開始後おおむね10時間目までに行う必要のあることが知られた。14. 本菌の中間寄主であるカイヅカイブキの葉汁液に,小生子に対する発芽抑制作用のあることが見出された。15. カイヅカイブキをはじめとする数種針葉樹葉汁液に小生子に対する発芽抑制作用のあることが認められ,それ等汁液をナシ葉に散布したところ,若干の発病抑制効果が得られたが,農薬的な予防効果は期待出来なかった。
索引語小生子;冬胞子堆;一定;形成;散布;防除;期待;ナシ赤星病;発生予察;成熟
引用文献数9
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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