つる性インゲンのハウス栽培法に関する研究(1)

つる性インゲンのハウス栽培法に関する研究(1)

レコードナンバー191949論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00016679NACSIS書誌IDAN00142421
論文副題花芽分化ならびに開花・結実に及ぼす低温条件の影響
著者名青柳 森一
田中 喜市
書誌名千葉県農業試験場研究報告 = Bulletin of the Chiba-Ken Agricultural Experiment Station
別誌名千葉農試研報
Bull. Chiba Agric. Exp. Stn.
Bulletin of the Chiba Prefectural Agricultural Experiment Station
発行元千葉県農業試験場
巻号,ページ20号, p.179-193(1979-03)ISSN05776880
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抄録つる性インゲン(Kentucky Wonder)の早期出荷を目的としたハウス栽培で,育苗期および開花期の低温条件が花芽の分化・発育ならびに初期の開花・結実に及ぼす影響について検討し,次の結果を得た。1. 育苗期の温度条件が昼20~25℃,夜7~20℃の範囲では,花芽分化節位に差がなかった。主枝では第6~7節,第1次側枝では第1節から分化を始め,その上位節は連続的に花房を分化した。2. 夜7~10℃の低温で30日間の処理でも花芽の分化や発育の異常は認められなかった。しかし,昼夜とも低温になるにしたがい生育の速度は遅く,花芽分化数は少なく発育も抑制された。花芽の分化や発育は苗の栄養状態に強く支配され,幼苗期には,花芽分化数(y)と主枝の展開葉数(x)の間にy=40.8x-52.9の関係式が適用されることを認めた。3. 無加温ハウスでは種期を12月下旬~2月上旬(45日前後育苗)にとって初期の開花・結実の様相を調査した結果,生育は早まき区ほど進んだが,開花始期は2月上旬のは種区を除いてほぼ同一時期(4月中旬)に重なった。しかし,落らいは早まき区ほど早期に始まり,数も多かった。4. それぞれのは種区で開花初期における開花数と開花当日の最低気温の間に正の相関が認められた。最低気温が8~10℃になってはじめて開花した。開花数に対する収穫さや数の比にも当日の最低気温の影響が認められ,10℃前後では落花が多く,収穫さや率は低かった。は種期の早い区ほど最低気温が10℃前後の時期に多く開花し,落花も多かった。そして以後も相対的に結実は不良であった。5. 日中は30℃を越えない同一の温度管理で,夜間のみ無加温(3月下旬~4月上旬:5℃前後,4月中旬以降:10~13℃)から15℃まで加温の温度を変えて栽培した結果,夜温が高くなるにしたがい開花期が早まり,開花数,結きょう数は多くなった。また開花数に対する収穫さや数の割も高く維持された。しかし加温温度が12~13℃では増収効果が少なかった。6. 以上から,つる性インゲンのハウス栽培では,定植後,花芽内で花粉が形成される段階から開花期にかけての低夜温が,落らい,落花,落きょうを多くさせる要因であることが明らかとなった。無加温栽培の場合は,は種期,作付期の選定が重要であり,加温栽培の場合は夜温15℃を保つ必要があると認められた。
索引語分化;開花;開花期;結実;発育;最低気温;つる性インゲン;育苗期;初期;低温
引用文献数20
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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