幼若鶏の松果体の微細構造,特に明暗光周期との関連性について

幼若鶏の松果体の微細構造,特に明暗光周期との関連性について

レコードナンバー203317論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00013929NACSIS書誌IDAN00121352
著者名大島 浩二
松尾 信一
書誌名信州大学農学部紀要
別誌名Journal of the Faculty of Agriculture, Shinshu University
発行元信州大学農学部
巻号,ページ16巻・ 2号, p.61-77(1979-12)ISSN05830621
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抄録1・2ヵ月齢の若若鶏18羽を用いて,人工光周期(LD12:12)下における松果体の微細構造を観察し,明期と暗期で相異するのを認めた。その結果は下記のようである。1.幼若鶏の松果体の組織構成は管状濾胞型であり,時には,濾胞の内胞に面して有糸分裂の細胞が存在していた。2.光受容型の松果体細胞は濾胞腔に面して位置し,その頭部に線毛を具え,細胞質には種々の小器官や直径約100nmの顆粒小胞,synaptic ribbonを含有する。濾胞腔には滑面膜からなる同心円状の層板構造が存在し,松果体細胞の頭部や線毛の先端に接している。そのような層板構造はイソアワモチ背眼の光受容部の構造に極めて類似しているので,幼若鶏の松果体も形態学的に光感受機能を保有しているようで興味深い。松果体細胞の間には分泌型の支持細胞が位置し,濾胞腔面に微絨毛を具える。通常,それらの微絨毛直下には,直径約200nmの顆粒小胞状のdense bodyが集合する傾向がみられる。3.濾胞周辺部には松果体細胞と同型の細胞や,核,細胞質ともに暗調でいくつかの突起を有する小型の細胞を観察した。また,極めて稀に,実質組織内に通常の神経細胞を観察した。それらの神経細胞は楕円形で他の細胞より大きく,明調な細胞質にはニッスル小体が存在する。4.明期に採取した幼若鶏の松果体において,松果体細胞の核上部には暗期のものより比較的多くのミトコンドリアや幾分発達したゴルジ装備が存在していた。特に,ライソゾームは明期の松果体細胞では大きく充実したものが数多くみられ,暗期のものでは小型で空胞を含んだものや杆状のものが大部分で,幾分少なかった。一方,松果体細胞の突起内にみられるsynaptic ribbonは暗期のものでは明期のものより多く集合していた。以上のように,明期と暗期における松果体細胞のライソゾームやsynaptic ribbonの増減は光周性反応と関連性を示すので,松果体の代謝機能についての形態学的な指標となるかも知れない。
索引語周期;内分泌;ニワトリ;ひかり;微細構造;松果体細胞;松果体;明期;暗期;細胞;濾胞;ribbon;存在;幼若鶏;濾胞腔
引用文献数32
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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