原蚕人工飼料育における光条件がカイコの成育および産卵性に及ぼす影響

原蚕人工飼料育における光条件がカイコの成育および産卵性に及ぼす影響

レコードナンバー203688論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20008669NACSIS書誌IDAN00366054
著者名加藤 清正
滝沢 寛三
新倉 克己
吉村 洋子
書誌名蠶絲試驗場彙報
別誌名Technical bulletin of Sericultural Experiment Station, Ministry of Agriculture, Forestry and Fisheries
Technical bulletin of Sericultural Experiment Station
蚕糸試験場彙報
発行元農林省蠶絲試驗場
巻号,ページ109号, p.69-79(1979-12)ISSN03853594
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抄録原蚕の人工飼料育における飼育環境研究の一環として飼育中の光線の明暗がカイコの成育ならびに産卵性に及ぼす影響について調べた.飼育温度を1~3齢28℃,85%RH,4~5齢25℃,70%RHとし,光条件は24L(恒明),12L・12D(9時~21時明・21時~9時暗),12D・12L(9時~21時暗・21時~9時明(および24D(恒暗),光の照度を100~150ルックスとした光条件で稚蚕および全齢を飼育し,概要次の結果を得た.1)1~3齢期における光線の明暗とカイコの成育との関係では,飼育経過時間と2~3齢眠蚕体重はほぼ比例し,24L区が最も経過が長くかつ重く,この傾向は日本種において特に顕著で,経過の長い区では眠蚕体重も重く,短い区では軽かった.支那種では支122号(太),支133号,支137号,支141号,支137号×支141号,支141号×支137号の供試6品種中,支122号(太)および支141号はこの傾向と必ずしも一致せず,例外がみられた.また12L・12D区は飼育経過が概して短く,3眠蚕体重も軽くなった.4齢起蚕時のカイコの発育の揃いや1~3齢減蚕歩合については,試験区間に一定の傾向はみられなかったが,交雑原種は単原種に比べ減蚕歩合が著しく少なかった.日135号,支137号の24L区に3眠蚕が1%出現したが,日141号の24D区にも2%みられた.2)日135号,支122号(太)を供試した全齢飼育における光線の明暗の影響は飼育経過,眠蚕体重とも24L区が長くかつ重かった.4齢起蚕時のカイコの発育の斉否は試験区間に一定の傾向がなく,減蚕歩合は日135号の1~3齢では24L区と24D区がほぼ同じで多かったが,それ以降の4~5齢,蔟中では24L区が多く,全齢減蚕歩合でも24L区が最も多かった.支122号(太)においてもその傾向はほぼ同様で,全齢減蚕歩合は24L区が多かった.その他の試験区は両品種とも大差がなかった.また1~3齢の減蚕歩合は支122号(太)が日135号に比べ多く,4齢~蔟中では逆に少なくなり,支那種の人工飼料に対する適合性は稚蚕では低く,壮蚕で高くなることが示唆された.支122号(太)の12D・12L区に0.1%の3眠蚕が出現した.3)繭重,繭層重は24L区が若干重かったほかは一定の傾向はなかった.4)産卵状態調査結果では,24L区に不越年卵蛾が多発し,4回反覆実施した試験の範囲では日135号は24L区が50~76%,また12L・12D区および24D区にも一部不越年卵蛾が出現し,支122号(太)では24L区が13~37%で,12D・12L区にも一部それがみられた.また支122号(太)は全般的に不受精卵を多発したが,そのうち12L・12D区が他区に比べ特に多かった.産卵数は品種によってばらつきがあり,一定の傾向はみられなかった.5)以上の結果から,原蚕の人工飼料育における光線の明暗は給餌,除沙などの作業時以外は暗とする光線管理が良好であると思考した.
索引語カイコ;産卵;せいちょう;ひかり;養蚕;太;一定;減蚕歩合;傾向;カイコ;産卵性;齢;影響;原蚕;人工飼料育
引用文献数22
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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