ヒメコガネの発生経過(1)

ヒメコガネの発生経過(1)

レコードナンバー211862論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00016679NACSIS書誌IDAN00142421
論文副題越冬後の幼虫期から次世代卵期までの経過
著者名澤田 正明
書誌名千葉県農業試験場研究報告 = Bulletin of the Chiba-Ken Agricultural Experiment Station
別誌名千葉農試研報
Bull. Chiba Agric. Exp. Stn.
Bulletin of the Chiba Prefectural Agricultural Experiment Station
発行元千葉県農業試験場
巻号,ページ21号, p.1-10(1980-03)ISSN05776880
全文表示PDFファイル (721KB) 
抄録ヒメコガネの発生過程,おもに越冬後の幼虫期から次世代卵期に至るまでの経過について,野外及び室内における飼育,成虫の灯火飛来調査などにより検討した。1. 野外における越冬態はおもに2令幼虫と3令幼虫で,前者が50~80%を占めるがその割合は年次により異なった。2. 野外条件下における飼育では,蛹化は7月中~下旬,羽化は7月下旬~8月上旬であった。蛹化・羽化時期に雌雄差はほとんどなく,雄が雌に1~2日先行する程度であった。3. 千葉市における成虫の灯火飛来は6月中~下旬から9月下旬~10月上旬にかけての長期にわたったが,その90%以上は8月第2~5半旬の最盛期を中心とした1ヵ月間に飛来した。4. 年間の灯火飛来数は1973年から'76年にかけて約4倍に増えたが,その後'76年から'79年は多発生のまま安定した発生量であった。このような年次変動と調査地周辺の環境条件の変化,すなわち農地や山林の宅地化,雑草地化との関連について考察した。5. 灯火飛来成虫の性比(雌百分率)は年間平均では55.6~57.6%であったが,その季節変動は飛来初期と終期に70~80%以上と高く,飛来量が多くなり始める7月下旬ごろに35~40%の谷を形成した。6. 温度別飼育による蛹期間,羽化から土窩脱出までの期間,卵期間はそれぞれ次のとおりであった。ただし,xは温度(℃),yは発育速度(1/日)。蛹期間:回帰式 y=-0.1301+0.007562x, 発育零点 13.6℃,有効積算温量133日度。 羽化から土窩脱出までの期間:回帰式 y=-0.1161+0.01088x, 発育零点 10.7℃,有効積算温量 92日度。 卵期間:回帰式 y=-0.05768+0.004630x, 発育零点 12.5℃,有効積算温量215日度。7. 羽化後日数別の卵巣発育状態には個体差が大きかったが,順調に発育した個体の25℃における平均産卵前期間は15.4日であった。8. 室内実験では,成虫は土窩脱出当夜又は1日後に光に向かって飛翔移動する個体が多く,土窩脱出直後から灯火に対する反応性のあることが明らかとなった。
索引語期間;回帰式;発育零点;ヒメコガネ;羽化;幼虫期;飼育;経過;野外;成虫
引用文献数30
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

論文アクセスランキング

Copyright 2017 農林水産省 農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センター

Tsukuba Business-Academia Cooperation Support Center, Agriculture, Forestry and Fisheries Research Council Secretariat