水稲の生育に及ぼすオゾンの影響(1)

水稲の生育に及ぼすオゾンの影響(1)

レコードナンバー211863論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00016679NACSIS書誌IDAN00142421
論文副題生育及び乾物生産に及ぼす生育時期別オゾン暴露の影響
著者名森川 昌記
松丸 恒夫
松岡 義浩
白鳥 孝治
書誌名千葉県農業試験場研究報告 = Bulletin of the Chiba-Ken Agricultural Experiment Station
別誌名千葉農試研報
Bull. Chiba Agric. Exp. Stn.
Bulletin of the Chiba Prefectural Agricultural Experiment Station
発行元千葉県農業試験場
巻号,ページ21号, p.11-18(1980-03)ISSN05776880
全文表示PDFファイル (551KB) 
抄録水稲の生育及び乾物生産に対する光化学オキシダントの影響を生育時期別に調査するため,水稲の生育時期を分げつ期,節間伸長期,登熟期にわけてオゾンを人工的に暴露した。オゾン濃度は6~7pphm,暴露時間は1日8時間とし,オゾンドーズ(濃度×時間)は,分げつ期2229pphm・hr,節間伸長期は905pphm・hr,登熟期は1869pphm・hrであった。1. オゾン暴露による水稲の可視被害は,生育時期ごとに次の特徴を示した。1)分げつ期では軽度の赤褐色斑点の発生と下位葉の早期老化がみられた。2)節間伸長期では葉身先端部における軽微な赤褐色斑点の発生と下位葉の早期老化がみられた。3)登熟期では株全体の葉身の早期老化がみられた。2. オゾン暴露が水稲の生育に及ぼす影響については,次の特徴が認められた。1)分げつ期では分げつの発生が抑制され,上位葉の葉身長が長くなり,草丈も高くなった。2)節間伸長期では穂数が減少し,上位葉の葉身長が長くなり,草丈も高くなった。3. オゾン暴露の乾物生産に及ぼす影響は次のとおりであった。1)分げつ期では葉鞘重の減少が顕著であり葉身重も減少し,この影響は収穫時まで残り,登熟歩合の低下により玄米重は13%減少した。2)節間伸長期では稈・葉鞘重が減少し,この影響は収穫時まで残り,穂数の減少により玄米重が6%減少した。3)登熟期では穂重の減少が最も顕著であり,稈・葉鞘重も減少し,登熟歩合の大巾な低下により玄米重は49%減少した。4. 水稲の乾物生産,玄米生産に対するオゾン暴露の影響程度を生育時期ごとに比較すると,乾物生産に対しては節間伸長期の影響度が最も大であり,次いで分げつ期,登熟期の順に小となり,玄米生産に対しては登熟期の影響が著しく大きく,次いで節間伸長期,分げつ期の順に小となった。5. 無機成分含有率は,分げつ期オゾン暴露では暴露終了時に窒素,リン酸,カリ,ケイ酸とも増加し,登熟期暴露では逆に止葉の各成分含有率が減少した。
索引語節間伸長期;減少;分げつ期;登熟期;影響;水稲;生育;乾物生産;オゾン暴露;生育時期
引用文献数13
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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