稚苗移植水稲の施肥法とその地域性(2)

稚苗移植水稲の施肥法とその地域性(2)

レコードナンバー211865論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00016679NACSIS書誌IDAN00142421
論文副題稚苗移植水稲に対する窒素施用法の地域性
著者名深山 政治
岡部 達雄
書誌名千葉県農業試験場研究報告 = Bulletin of the Chiba-Ken Agricultural Experiment Station
別誌名千葉農試研報
Bull. Chiba Agric. Exp. Stn.
Bulletin of the Chiba Prefectural Agricultural Experiment Station
発行元千葉県農業試験場
巻号,ページ21号, p.35-60(1980-03)ISSN05776880
全文表示PDFファイル (1765KB) 
抄録千葉県の主要稲作地帯において,早期栽培の稚苗移植水稲に対する窒素施用法の試験を行ない,各地帯に適した窒素の施肥配分を平年を中心として明らかにした。得られた結果の大要は次のとおりである。1 県内を土壌条件と気象条件で地域区分し,7地区17地帯に分類した。この中から7地帯を選定し,その地帯の基準土壌型水田においてトドロキワセの稚苗移植栽培を行ない,窒素の施肥配分試験を実施した。2 水稲の最適生育相についてみると穂数は土性の影響を強くうけ,組粒質土壌では550~600本/m2,中~細粒質土壌では500~530本/m2が適当であった。最適籾数は各地帯とも33000~35000/m2の範囲でほぼ同じであった。これに対し,収量は気象条件の影響が大きく,気象条件のよい太平洋岸や利根沿岸は収量が高く,黒泥土以外は平年に600kg/10a近くになり,特に干潟地帯では630~650kg/10aとなった。一方,登熟期の気温が高い内湾では560~590kg/10aであった。3 水稲の生育時期別最適窒素保有量は,いずれの地帯でも幼穂形成期には5.5~7kg/10aの範囲にあり,出穏期は11kg/10a前後,成熟期には大半が13~14kg/10aであり,生育相が異なっても県内ほぼ同一であった。4 地力窒素の供給量は粗粒質土壌で6.6~7.0kg/10a,中~細粒質土壌ではいく分多く7.5~10.5kg/10aであった。5 水稲の最適窒素保有量より地力窒素供給量を差しひいて求めた肥料窒素必要量は,平年の場合,粗粒質土壌が6.2~7.4kg/10aと多く,中~細粒質土壌と黒泥土では4.5~6.5kg/10aと少なかった。登熟期の気象が良好な場合は出穂以降の肥料窒素必要量が多くなった。6 施肥窒素の利用率は基肥の場合,組粒質土壌では変動が大きく30~50%であり,中~細粒質土壌では40~50%であった。穂肥の利用率は逆に組粒質土壌が50~80%と高めであり,中~細粒質土壌では40~70%であった。7 水稲の生育期間別の肥料窒素必要量と施肥窒素の利用率から最適施肥量を求め,これと実際の施肥試験の結果より各地帯の施肥基準を明らかにした。粗粒質土壌では基肥窒素を多めにし,必要に応じて根付肥や茎肥を施用し,さらに穂肥も充分量を施用する。実肥も必要な場合が多い。これに対し中~細粒質土壌では基肥と穂肥の体系が主となる。
索引語水稲;細粒質土壌;窒素;地帯;登熟期;場合;地域性;各地帯;気象条件;組粒質土壌
引用文献数28
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

論文アクセスランキング

Copyright 2017 農林水産省 農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センター

Tsukuba Business-Academia Cooperation Support Center, Agriculture, Forestry and Fisheries Research Council Secretariat