水稲の障害型冷害に関する調査研究(3)

水稲の障害型冷害に関する調査研究(3)

レコードナンバー211868論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00016679NACSIS書誌IDAN00142421
論文副題深水潅漑の保温効果と冷害回避に必要な湛水深
著者名渡部 富男
武市 義雄
書誌名千葉県農業試験場研究報告 = Bulletin of the Chiba-Ken Agricultural Experiment Station
別誌名千葉農試研報
Bull. Chiba Agric. Exp. Stn.
Bulletin of the Chiba Prefectural Agricultural Experiment Station
発行元千葉県農業試験場
巻号,ページ21号, p.85-91(1980-03)ISSN05776880
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抄録穂ばらみ期の冷温による障害不稔を軽減するために応急的な対策として行なわれる深水潅漑法について,保温効果および障害不稔を回避するに必要な湛水深を検討し次の結果を得た。1. 深水潅漑を行なうことにより地温,水温の最低温度は気象条件の如何にかかわらず,気温より3℃前後高く保たれた。一方水面上の畦間気温は気象条件,特に風の強弱によって大きく影響され,水面上5cmの畦間気温は晴れや曇りで2m/s以下の弱風ないし無風状態の夜間の場合気温より1~2℃高く保たれた。しかし雨や3~4m/s以上の風が吹く夜間は気温とほとんど差がなかった。また水面上の稲体温度は水温より畦間気温の影響をより強く受け,夜間は周囲の畦間気温とほぼ同様の推移を示した。したがって冷雨や3~4m/s以上の風がある場合水面上の水稲に対する深水潅漑の保温効果はない。2. 千葉県においては障害不稔の原因となる冷温は冷雨と北東の風を伴うことが多いため,潅漑水による水面上の保温効果はほとんど期待できない。したがって深水潅漑法で障害不稔を回避するためには危険期穎花を覆う程度の湛水深にする必要がある。3. 千葉県で障害不稔の発生が問題となる“ハヤヒカリ”“ホウネンワセ”の冷温感受性期にある幼穂の地上高から,障害不稔を回避するに必要な湛水深を求めた。危険期穎花を100%覆うには,成苗移植をした“ハヤヒカリ”では17cm,成苗移植をした“ホウネンワセ”では20.5cm,80%覆うとすればそれぞれ15cm,18.5cmの湛水深を必要とする。稚苗移植をした“ハヤヒカリ”の場合は成苗移植よりさらに3cm深くする必要がある。
索引語障害不稔;湛水深;夜間;ハヤヒカリ;保温効果;風;畦間気温;深水潅漑;危険期穎花;回避
引用文献数10
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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