ナシの葉やけに関する研究(4)

ナシの葉やけに関する研究(4)

レコードナンバー213362論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00013929NACSIS書誌IDAN00121352
論文副題葉やけ抵抗性と気孔の運動機能との関係
著者名佐藤 幸雄
建石 繁明
熊代 克巳
書誌名信州大学農学部紀要
別誌名Journal of the Faculty of Agriculture, Shinshu University
発行元信州大学農学部
巻号,ページ17巻・ 1号, p.1-9(1980-07)ISSN05830621
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抄録1.葉やけ抵抗性と気孔の運動機能との関係を調べるために,まず,気孔が全開状態にあると思われる葉を採取して室内に放置し,一定時間ごとに気孔の開度及び蒸散量の変化を調べた。その結果,葉やけの発生しやすいバートレットの短枝葉は,発生しにくいレッド・バートレットの短枝葉に比べて,気孔の閉鎖が遅れ,蒸散量が多かった。また,同じバートレットにおいて,葉やけの発生しやすい新悄の基部葉と発生しにくい先端部葉との間にも,同様の傾向が認められた。2.バートレットの切枝について,明→暗及び暗→明処理を行って,気孔の光能動反応を調べたところ,葉やけの発生しやすい短枝葉及び基部葉は発生しにくい先端部葉に比べて,明→暗処理における気孔の閉鎖,及び暗→明処理における気孔の開口がおそかった。3.葉やけの発生と気孔の運動機能との関係をさらに明確にするために,着生したままの状態でバートレットの新悄基部葉の気孔の動きを連続的に観察したところ,夏季の日中の高温乾燥時に,気孔が閉鎖しなかったりあるいは閉鎖が遅れた部位に葉やけの発生することが実証された。また,人工的送風処理を行った場合でも,バートレットの短枝葉及び新悄基部葉では,気孔の閉鎖が遅れて葉やけが発生したが,レッド・バートレットの短枝葉及びバートレットの新悄先端部葉では,気孔が比較的鋭敏に閉鎖して葉やけは発生しなかったセイヨウナシの9品種について,葉の気孔の分布密度及び大きさと葉やけ抵抗性との関係を調べたが,一定の関係を認めることはできなかった。また,バートレット及びレッド・バートレットの短枝葉,新悄基部葉及び先端部葉について,搾汁液の浸透圧を調べたが,ほとんど差が認められなかった。以上の結果から,セイヨウナシの葉やけは,気孔の機能鈍化による高温乾燥時の蒸散過多が原因であることがほぼ明らかとなった。
索引語気孔;植物生理;ナシ;葉枯病;葉;気孔;発生;短枝;関係;やけ;処理;葉やけ抵抗性;運動機能;葉やけ
引用文献数15
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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