架線方式によるナシ大苗の育成法

架線方式によるナシ大苗の育成法

レコードナンバー260182論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00016679NACSIS書誌IDAN00142421
著者名吉岡 四郎
石田 時昭
書誌名千葉県農業試験場研究報告 = Bulletin of the Chiba-Ken Agricultural Experiment Station
別誌名千葉農試研報
Bull. Chiba Agric. Exp. Stn.
Bulletin of the Chiba Prefectural Agricultural Experiment Station
発行元千葉県農業試験場
巻号,ページ23号, p.49-57(1982-03)ISSN05776880
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抄録ナシ園の新・改植に当たり,数年間別圃場で育成した大苗を移植して成園化を促進する方法を確立するため,苗木の主枝を直上に伸長させる構造の育成架を試作し,優良苗木を能率的,経済的に育成する方法を検討した。1. 育成架はアングル鋼材を用いて腕木のついた鉄支柱を作り,これを6m間隔に立て,腕木に横線を張り,横線から主枝を誘引するための縦支線を下す構造で,単条用と複条用を試作した。主枝を誘引する縦支線の上端の高さは4mとした。2. 豊水1年生苗を用い,育成期間は3年間と2年間を設定した。3年間育成区には架線方式の直立単条区,直立複条区及び主枝に仰角45°の竹支柱を添わせた慣行の斜め主枝区を設定した。2年間育成区には直立単条区,直立複条区のほかに,それらの密植区(株間1/2)を設定した。各区とも主幹長は90cm,主枝数は4本とした。畦間は単条区2m,複条区2.5mとし,複条区は条間0.5mの千鳥植えとした。また,斜め主枝区の畦間は4mとした。株間(樹列内の樹間距離)は単条区,複条区,斜め主枝区は1m,単条または複条の密植区は0.5mとした。3. 架線方式により育成した各区の苗木の主枝は,いずれも真直で枝元から枝先まで太さの差が少ない優れた形状で,主枝長は3年間育成苗では約4.4mに達した。これらの苗木の主枝の形状は,斜め主枝区の苗木の主枝が短くて,先細り傾向が甚しかったことときわめて対照的であった。4. 3年間育成苗と2年間育成苗の形状は, 3年間育成苗の方が明らかに優れていた。しかし,2年間育成苗も十分利用価値はあるものと考えられた。5. 単条植えと複条植えでは,苗木の生育,単位面積当たり育成樹数,資材費等を総合し,複条植えの方が実用性が高いと考えられた。6. 3年間育成・複条植えの場合は,a当たり80本程度の苗木の育成が可能であった。2年間育成の場合は,3年間育成の場合より密植が可能でa当たり160本程度が限度と考えられた。7. 架線方式により育成した苗木を,5.7m×5.7mの間隔に定植し,主枝を十文字方向にたな付けしたところ,3年間育成苗では完全に,2年間育成苗では完成時の主枝長の約85%まで配枝できた。8. 架線方式により育成した苗木の1.5t積みトラックへの積載可能樹数は,3年間育成苗が30本, 2年間育成苗が85本程度であり,積載効率がきわめて良かった。
索引語装置;ナシ;育苗
引用文献数7
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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