九州地方の夏切密植桑園における日射エネルギーの利用効率

九州地方の夏切密植桑園における日射エネルギーの利用効率

レコードナンバー331277論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20008669NACSIS書誌IDAN00366054
著者名南 政邦
岩田 益
内田 信
書誌名蠶絲試驗場彙報
別誌名Technical bulletin of Sericultural Experiment Station, Ministry of Agriculture, Forestry and Fisheries
Technical bulletin of Sericultural Experiment Station
蚕糸試験場彙報
発行元農林省蠶絲試驗場
巻号,ページ125号, p.67-75(1985-07)ISSN03853594
全文表示PDFファイル (332KB) 
抄録蚕糸試験場旧九州支場の密植速成桑園(みなみさかり,畦間0.8m,株間0.5m,2,500株/10a)を用いて,5年目の1983年に夏切し,7月29日に基部伐採収穫して日射エネルギーの利用効率を中心に調査を行った。結果の概要は次のとおりである。1.夏切後の葉および枝の乾物重は7月下旬基部伐採時まで急増した。伐採後も同様に11月上旬まではほぼ直線的に増加し株の増加は少なかった。根は夏切後の初期に3週間,7月下旬伐採後は9週間いったん減少し,その後徐々に増加した。2.夏切後,純同化率は夏切後の7月上旬から7月下旬の間に最大値0.39g/dm2/weekを示し,7月伐採後は8月下旬から9月上旬の間に0.25g/dm2/weekを記録した。葉面積指数は夏切後,7月下旬伐採後とも増大し,夏切後の最大値は5.2,7月伐採後は6.5であった。収量生長速度は桑の生長に伴い急激に高まり,7月上旬から7月下旬の間に最大値18.8g/m2/dayを記録した。7月下旬伐採後も前半の9月上旬までは急増し,8月中旬から9月上旬の間に7.7g/m2/dayを示し,以降は低下した。この傾向は純同化率と同様であった。3.日射エネルギーは夏切後から8月中頃まで概して高く,8月中旬に最大値を示し,以降は漸減した。日射エネルギーの植被による反射率は夏切後および7月伐採とも初期にやや低く14~26%であった。日射エネルギーの植被透過率は生長の初期で高く,桑の繁茂につれて低下した。これに対し日射エネルギーの吸収率は桑の繁茂につれて増大した。4.各器官の燃焼熱量は,3,670~4,190cal/g.D.W.の範囲で,夏切後,7月伐採後とも葉は生育初期で高く,その後減少し枝は初期で低く,その後増加した。株と値は時期的にあまり変わらなかった。5.日射エネルギーの利用効率は夏切後,7月伐採後とも初期には低く,生長にともない徐々に上昇し,7月上旬から7月下旬の間に1.7%,10月中旬から11月上旬に最大値1.8%を記録した。全期間の平均は1.1%であった。日射エネルギーの転換効率は生長の初期から高く,とくに夏切後は高く,夏切から6月中旬の間に最大値15%を記録し,その後は急速に低下した。7月伐採後は初期4.4%を最高に減少し,10月以降再び多少増加した。全期間の平均は4.8%であった。
索引語日射;季節(夏);エネルギー;栽植;九州地方;桑園;初期;日射エネルギー;増加;生長;記録;利用効率;全期間;桑;減少;示し
引用文献数6
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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