Nutrient Film Techniqueの日本における実用化に関する研究(3)
Nutrient Film Techniqueの日本における実用化に関する研究(3)
レコードナンバー | 392996 | 論文タイプ | 学術雑誌論文 |
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ALIS書誌ID | ZZ00016679 | NACSIS書誌ID | AN00142421 |
論文副題 | イチゴ栽培における苗質と培養液濃度 | ||
著者名 | 宇田川 雄二 土岐 知久 青木 宏史 | ||
書誌名 | 千葉県農業試験場研究報告 = Bulletin of the Chiba-Ken Agricultural Experiment Station | ||
別誌名 | 千葉農試研報 Bull. Chiba Agric. Exp. Stn. Bulletin of the Chiba Prefectural Agricultural Experiment Station | ||
発行元 | 千葉県農業試験場 | ||
巻号,ページ | 29号, p.37-47(1988-03) | ISSN | 05776880 |
全文表示 | PDFファイル (1241KB) | ||
抄録 | 作業姿勢を改善し,管理能率の向上をはかるため,高設のNFTを試作し,これにそれぞれ3種類の苗質と培養液濃度を設定して,イチゴ(麗紅)を定植し,生育,収量,品質について検討した。1. NFTは軽量で容易に設置でき,資材費は約6,000円/3.3m2であった。高設のため作業姿勢が良く,局所的疲労がなく,作業能率が向上した。2. 厳寒期の平均最低根圏温度は8~10℃であり,平均最高根圏温度は17~22℃であった。また,チャンネルの部位別の根圏温度の差は0.5~1.0℃であった。3. チャンネル入口部に対する出口部の培養液の溶存酸素の減少割合は最高20%であった。チャンネルの部位によるイチゴ葉の蒸散量および蒸散抵抗には差がなかった。4. 根圏冷却処理の冷水区および窒素中断処理の水区は,無処理の培養液区に比べて花芽の分化が促進され,根重が高かった。5. 冷水区および水区は,高培養液濃度区ほど開花始めが早く,成熟日数が短かったが,培養液区は高培養液濃度区ほど開花始めが遅く,成熟日数には培養液濃度の差がなかった。6. 頂果房の開花数は,苗処理区では培養液区>水区>冷水区で,培養液濃度区では高濃度区ほど多かった。7. 定植後の生育や収量に及ぼす苗質の影響は3月までみられ,特に12月および1月の収量は冷水区および水区が高かった。培養液濃度は常に生育や収量に影響を及ぼした。低濃度区は他区に比べて初期の生育・収量が劣ったが,4・5月の生育や収量は良好であった。中濃度区は初期の生育・収量が高かったが,4・5月の生育や収量は低かった。高濃度区は全期間を通じて生育・収量が最もまさり,5月までの総収量は650g/株以上(上物収量は530g/株以上)であった。8. 収穫果の糖含量は,苗質に差がなく,培養液濃度が高いほど多い傾向がみられた。酸含量は苗質および培養液濃度とも差がなかった。 | ||
索引語 | 収量;生育;培養液濃度;苗質;水区;冷水区;作業姿勢;高設;初期;培養液 | ||
引用文献数 | 10 | 登録日 | 2011年12月19日 |
収録データベース | JASI, AGROLib |