原蚕種の人工飼料適合性の検討

原蚕種の人工飼料適合性の検討

レコードナンバー400889論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20008669NACSIS書誌IDAN00366054
著者名真野 保久
久保村 安衛
井原 音重
平林 隆
中川 浩
井上 正子
書誌名蠶絲試驗場彙報
別誌名Technical bulletin of Sericultural Experiment Station, Ministry of Agriculture, Forestry and Fisheries
Technical bulletin of Sericultural Experiment Station
蚕糸試験場彙報
発行元農林省蠶絲試驗場
巻号,ページ132号, p.73-88(1988-02)ISSN03853594
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抄録人工飼料を利用して蚕種製造の合理化を図るためには,飼料組成,飼育環境,飼育取扱技術の改善のみでなく,適合性蚕品種の育成も必要である。そこで,原種の人工飼料摂食性の選抜,選抜系統及び従前から育成してきた系統を用いて交雑原種を作り,その交雑原種を利用した四元交雑種を選抜するための研究を行った。1)育成中の原種日,中各15系統から第一次選抜により各3系統を選びそれぞれ5世代にわたり全齢人工飼料育で摂食性の選抜を行ったところ,日本種は2~3世代で,中国種は5~6世代で毛振るい率が98%以上になり,選抜効果がみられた。また,繭重,繭層重,産卵性などの実用形質は人工飼料育では桑葉育に劣るものの,桑葉育に戻せば桑葉育とほぼ同じ成績を示した。このことから人工飼料に適した原種を選抜する場合には育成素材の吟味が重要であることが分かった。2)選抜系統及び育成系統を用いて交雑原種を作り全齢人工飼料育を行ったところ,原種に比較して幼虫の発育が良好であるばかりでなく,産卵性も良好であるので,現状では人工飼料育による蚕種製造には交雑原種を利用することが得策であることが分かった。そこで交雑原種の飼育及び産卵性を通じて良好な成績を示した日本種のANS89・ANS25と中国種のC145A・MCS55Aを本共同研究における共通試験課題の「人工飼料利用による蚕種製造技術の確立」に提供した。3)選抜系統を用いた4元交雑種の試験からは,これらの系統もあと数代育成を続ければ実用品種として使用可能な感触を得た。また,以前から人工飼料育用に育成中の原種を用いた四元交雑種試験からは実用成績の良好なANS88・ANS85×C145A・BCS3Aが選抜できたので,この交雑種を1987年度の夏秋蚕用稚蚕人工飼料育用蚕品種として,農林水産大臣に新蚕品種として指定のための性状調査に申請した。
索引語カイコ;養蚕(人工飼料育);選抜;桑葉育;原種;用いて交雑原種;人工飼料育;交雑原種;利用;選抜系統;産卵性;人工飼料
引用文献数18
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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