原蚕の人工飼料育における光線管理について

原蚕の人工飼料育における光線管理について

レコードナンバー400894論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20008669NACSIS書誌IDAN00366054
著者名上田 悟
木下 伝一
野尻 邦雄
加藤 清正
鈴木 清
書誌名蠶絲試驗場彙報
別誌名Technical bulletin of Sericultural Experiment Station, Ministry of Agriculture, Forestry and Fisheries
Technical bulletin of Sericultural Experiment Station
蚕糸試験場彙報
発行元農林省蠶絲試驗場
巻号,ページ132号, p.145-160(1988-02)ISSN03853594
全文表示PDFファイル (630KB) 
抄録原蚕人工飼料育における発育斉一化と産卵性の向上を図るための光条件を見だすことを目的として,光周期「8L・16D」,「16L・8D」,及び「齢前半L・後半D」(ただし4~5齢は「8L・16D」)の3条件を検討した。1)本試験の範囲では光条件が蚕の成育や産卵性に及ぼす影響は飼育組成の影響よりも大きく,飼育における光線管理の重要性が認められた。2)発育の揃いを4齢起蚕時遅れ蚕歩合でみると,「8L・16D」の短日条件が最もよく揃い,次いで「齢前半L・後半D」区,「16L・8D」区の順であったが後2者の差は有意ではなかった。健康度に関しては,4齢以降繭中までの減蚕歩合は「8L・16D」区において低く,「齢前半L・後半D」区,「16L・8D」区の順に高くなる傾向を示した。健蛹歩合は「16L・8D」区が明らかに低く,他の2光条件間の差は有意ではなかった。3)経過は接触中,上蔟~発蛾日数の前期を通じて「8L・16D」区が短く,「16L・8D」区が長かった。また「齢前半L・後半D」区は1~3齢経過で「16L・8D」区と,4~5齢経過は「8L・16D」区とほぼ同じであった。4眠体重,繭重,繭層重及び蛹体重はほぼ同じ傾向を示し,「8L・16D」,「齢前半L・後半D」,「16L・8D」の順に重くなった。4)産卵性に関する諸形質に及ぼす飼育中の光条件の影響は予期以上に大きく,1蛾産卵数を除く他の形質はいずれも「8L・16D」区は「16L・8D」区より明らかに優れるが,統計的には有意ではないが優れる傾向があるかのいずれかであり,最終生産物の精選卵量では「8L・16D」区が明らかに多かった。「齢前半L・後半D」区は精選卵量では「8L・16D」区と有意差はなかったが産卵に関する大半の形質で「8L・16D」区より劣る傾向があり,しかも「齢前半L・後半D」区は1~3齢の条件で4~5齢は「8L・16D」に保護したことを考慮に入れると,この光条件は必ずしも好ましいものとはいえない。なお1蛾産卵数は蛹体重の軽かった「8L・16D」区が少なかった。5)飼料組成や蚕品種特性について若干の考察を加えた。
索引語ひかり;環境調節;養蚕(人工飼料育);齢前半L;光条件;傾向;5齢;1蛾産卵数;産卵性;影響;原蚕;人工飼料育;光線管理
引用文献数17
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

論文アクセスランキング

Copyright 2017 農林水産省 農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センター

Tsukuba Business-Academia Cooperation Support Center, Agriculture, Forestry and Fisheries Research Council Secretariat