エスレル処理による夏ギクの開花遅延

エスレル処理による夏ギクの開花遅延

レコードナンバー401110論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00013929NACSIS書誌IDAN00121352
著者名中山 昌明
由井 秀紀
書誌名信州大学農学部紀要
別誌名Journal of the Faculty of Agriculture, Shinshu University
発行元信州大学農学部
巻号,ページ25巻・ 1号, p.1-13(1988-08)ISSN05830621
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抄録夏ギクの開花遅延及び切花品質に及ぼすエスレルの濃度とその適用回数の影響を明らかにする目的で,夏ギクの3品種(花道,古城の月,光)を用いて実験を行った。1.濃度の影響 挿芽苗を1984年5月24日に18cmの素焼鉢に植え付け,自然日長のガラス室内で栽培した。植え付けた苗は5月28日に展葉約10枚を残して摘心し,エスレルの0,100,200及び300ppm水溶液を同日,それぞれ葉面散布した。その結果,散布濃度0,100,200及び300ppmの3品種の平均開花日数は5月28日から数えて,それぞれ63.9,70.9,75.1及び78.8日後であった。散布濃度0,100,200及び300ppmの3品種の開花時の平均草丈は,それぞれ42.8,51.3,54.4及び59.3cmであった。開花時の平均葉数の場合は,それぞれ17.4,25.6,29.1及び33.4枚であった。また開花時の平均節間長の場合は,それぞれ1.98,1.71,1.59及び1.52cmであった。平均花弁数については各品種ともエスレル散布によって増加の傾向を示したが散布濃度と花弁数の関係は明らかではなかった。これらの結果は,エスレルの散布濃度が100から300ppmに上昇するにつれて,夏ギクの開花は遅れ,切花品質は高くなることを示している。2. 適用回数の影響 挿芽苗を1985年5月20日に18cmの素焼鉢に植え付け,自然日長のガラス室内で栽培した。植え付けた苗は5月24日に転葉約9枚を残して摘心し,同日最初のエスレル散布を行った。第2,第3及び第4回散布を側枝の5,10及び15枚展葉時に,それぞれ行った。各回のエスレルの散布濃度は200ppmとした。その結果,散布回数1,2,3及び4回の3品種の平均開花日は5月24日から数えて,それぞれ66.4,80.4,94.0,102.3及び105.3日後であった。散布回数0,1,2,3及び4回の3品種の開花時の平均草丈は,それぞれ40.0,51.3,64.5,70.5及び68.1cmであった。開花時の平均葉数の場合は,それぞれ17.6,30.3,47.8,59.8及び65.2枚であった。また切花の平均重量の場合は,それぞれ32.5,47.9,75.3,85.0及び85.2gであった。平均節間長については,各品種ともエスレルの散布回数の増加に伴って明らかに減少した。これらの結果から,夏ギクの開花遅延と切花品質向上のための効果的なエスレルの適用回数は3回までではないかと考える(摘心,展葉5及び10枚時)。
索引語植物生長調節物質;キク;開花;エスレル;夏ギク;開花遅延;自然;日長;散布濃度;苗;影響;摘心;濃度
引用文献数18
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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