密植桑園の収穫法と収葉量及び樹勢との関係

密植桑園の収穫法と収葉量及び樹勢との関係

レコードナンバー401404論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20008669NACSIS書誌IDAN00366054
著者名岡部 融
書誌名蠶絲試驗場彙報
別誌名Technical bulletin of Sericultural Experiment Station, Ministry of Agriculture, Forestry and Fisheries
Technical bulletin of Sericultural Experiment Station
蚕糸試験場彙報
発行元農林省蠶絲試驗場
巻号,ページ133号, p.41-57(1988-07)ISSN03853594
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抄録収葉量が多く,樹勢が損なわず収穫能率が高い密植桑園の条桑収穫法並びに桑仕立法等を見だすため,畦間1.2m×株間0.5m,樹齢2年目の“しんいちのせ”及び一ノ瀬の根刈仕立の夏切桑園と春切桑園を供試し,6か年間にわたって,夏切桑園では5種類,春切桑園では4種類の収穫法試験を人力収穫によって行い,収葉量,故障株並びにキボシカミキリ被害株の発生率,桑株の発育等を調査した。さらに,“しんいちのせ”桑園を供試し,根刈仕立で4か年,その後株下げ改造した地際根刈仕立で3か年,それぞれ年2回の条桑機械収穫を実施し,故障株並びにキボシカミキリ被害株の発生状況を調べた。1.夏切桑園において実施した5収穫法のうち,収葉量が多く,故障株並びにキボシカミキリ被害株の発生が少なく,しかも株発育の良好な条桑収穫法は,夏1回だけの基部伐採,2年3回輸収並びに春基部伐採・晩秋中間伐採の3収穫法であった。残る2収穫法のうち春・初秋2回基部伐採は収葉量が比較的多いが,故障株,キボシカミキリ被害株の発生が多く,株の発育は劣った。春1回基部伐採は株の発育が良好な反面,収葉量並びに故障株発生が少なかった。2.春着桑園において実施した4収穫法のうち,収葉量が多く,しかも故障株並びにキボシカミキリ被害株の発生が少なかった収穫法は見いだせなかった。夏・晩秋2回基部伐採及び,夏基部伐採・晩秋中間伐採は収葉量が多い反面,故障株並びにキボシカミキリ被害株が多発し,株の発育も劣った。初秋1回だけの基部伐採は収葉量が中位で,故障株並びにキボシカミキリ被害株の発生が多かったが,株の発育は良好であった。夏1回だけの基部伐採は収葉量,故障株発生が少なく,株の発育は良好であった。3.根刈仕立の密植桑園において,年2回基部伐採収穫を続けると,故障株並びにキボシカミキリ被害株が増大した。しかし,株下げして地際根刈仕立に変更すると,キボシカミキリ被害株が激減し,地際根刈仕立化でキボシカミキリの被害が回避できるものと考察された。4.樹勢を損うことが少なく,多くの収葉量が得られ,収穫作業能率の高い効率的収穫法は,夏切桑園の夏1回だけの基部伐採及び2年3回輸収であった。5.夏切り及び春切りの密植桑園において,年2回条桑収穫を実施し,安定した高収葉量を得るためには,桑株を地中に作り,地際根刈仕立化することによってキボシカミキリの被害を回避することが重要と推察された。
索引語収量;収穫;栽植;桑園;収葉量;株;夏;キボシカミキリ被害株;発育;故障株並び;根刈仕立;キボシカミキリ;密植桑園;基部伐採
引用文献数50
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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