不時落緒回数分布による繭解じょ率の簡易推定法

不時落緒回数分布による繭解じょ率の簡易推定法

レコードナンバー401408論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20008669NACSIS書誌IDAN00366054
著者名赤羽 恒子
書誌名蠶絲試驗場彙報
別誌名Technical bulletin of Sericultural Experiment Station, Ministry of Agriculture, Forestry and Fisheries
Technical bulletin of Sericultural Experiment Station
蚕糸試験場彙報
発行元農林省蠶絲試驗場
巻号,ページ133号, p.93-109(1988-07)ISSN03853594
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抄録簡便な繰糸方法によって得られた不時落緒数分布の一部を調査することでそのデータをP-分布式およびP・E-分布式にあてはめ,落緒の分布型を推定し,更にその分布の推定平均値から解じょ率を推定する方法について検討し,次の結果を得た。1)無落緒繭,1回落緒繭の落緒繭粒数比を用いてP-分布式から導いた推定分布は,実測分布との差が,解じょ良区(70~80%台)では比較的小さいものもあるが,全体としてその差はかなり大きい値となった。x2検定の結果も,解じょ率40~60%台区の各蚕期繭のほとんどに,又,70~80%台区の春,初秋繭の半数区に有意水準1%で,差が認められた。無落緒繭と1回落緒繭および1回落緒繭と2回落緒繭の落緒繭粒数比を用いてP・E-分布式から導いた推定分布は,実測分布との差が大きい例も1部に見られたが,全体にその差は小さく,実測値に近似した値となり,x2検定の結果は,解じょ不良区(40~60%台)に有意水準1%で,差が認められた区が約1/3あったが,良区では,全区が適合する結果が得られた。2)平均不時落緒回数について1)と同様に調査データの一部の落緒繭粒数比を用いて,P-分布式およびP・E-分布式から求めた推定値λと実測分布xとの差は,P-分布式から求めた場合,解じょ率70~80%台区平均では,各蚕期とも0.10回前後で比較的小さいが,解じょ率が悪くなるに従い,各蚕期平均が0.30回~0.65回へ大きくなる傾向を示し,P・E-分布式から求めた場合は,解じょ率70~80%台区平均では0.04回,50~60%台区平均は2.1回,40%台区平均0.31回となり,その差は比較的小さい値となった。3)P-分布式およびP・E-分布式から求めた推定値λを用いて算出した2通りの推定解じょ率BおよびB'と実測解じょ率Aとの差は,P-分布による推定値BとAでは,解じょ率70~80%台区平均が6.3%,50~60%台区平均12.9%,40%台区平均16.3%となり,全体的にその差は大きく,また,いずれもB>Aとなりかたよっていた。P・E-分布による推定値B'とAでは,個別には,解じょ不良区(40~60%台)にその差の大きい値が数例見られたが,平均的には,解じょ率70~80%台区で2.5%,50~60%台区で5.9%,40%台区で5.8%となり,差が比較的小さく,実測値に対するかたよりもみられなかった。4)推定解じょ率B'と実測解じょ率との関係は,各蚕期のデータを総合すると,65%を境にそれ以下ではA>B'となり,65%以上ではB'>Aとなる直線関係がみられ,相関係数は,解じょ率65%以下区では0.59と低いが,65%以上区では0.82,解じょ率全体区で0.89とかなり高い値となった。5)以上の結果から,P・E-分布式から求めたλ値を用いて算出した推定解じょ率B'は,解じょ不良繭(60%以下)の推定精度はやや低いが,60%以上の繭であれば,高精度で解じょ率成績を推定することが可能と考えられる。
索引語まゆ;製糸;値;台区;差;落緒繭粒数比;分布;結果;台区平均;推定;落緒繭;推定分布
引用文献数1
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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