生理活性物質利用生産繭の繭糸物性

生理活性物質利用生産繭の繭糸物性

レコードナンバー402532論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20008669NACSIS書誌IDAN00366054
著者名坪内 紘三
今井 恒夫
於保 正弘
書誌名蠶絲試驗場彙報
別誌名Technical bulletin of Sericultural Experiment Station, Ministry of Agriculture, Forestry and Fisheries
Technical bulletin of Sericultural Experiment Station
蚕糸試験場彙報
発行元農林省蠶絲試驗場
巻号,ページ134号, p.63-79(1988-08)ISSN03853594
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抄録平均繭糸繊度で0.8~4.2d間の繭について得られた繭糸物性の結果を以下に示す。1.液状絹の含水率は約3%程度吐糸過程で増加した。液状絹の含水率は蚕体重に依存し,蚕が小さいほど含水率は大きな値を示した。2.繭糸繊度曲線から得た繭糸繊度偏差は蚕品種間のみならず同じ品種でもAJH投与による飼育条件が異なれば繭の大きさにかかわらず異なった。しかし,品種と飼育条件が同じ場合,繭の大きさにかかわらず繭糸繊度偏差はほぼ同じ値を示した。3.繭糸の繊度のピークは外層部にあるが繭糸を精練した後のフイブロインの繊度のピークは外層部より中層部に近い部分に位置した。4.外層部から無い層部の吐糸過程において,吐糸速度はあけぼのではほとんど変化なく,翔萠では徐々に増加し,NH101×支23Dではピークが内層部と外層部の2ヶ所にあり,いずれの蚕品種も異なった吐糸速度のパターンを示した。これらの蚕にAJHを投与した3眠蚕では,いずれもあけぼのの4眠蚕と同様に吐糸過程で吐糸速度が変化しないパターンを示した。注目すべき点は吐糸速度が急に小さくなると同時に力学的性質も小さくなることである。したがって最内層まで繰糸すると強度の弱い生糸となり,糸を取り扱う上でもトラブルの原因となることが考えられる。5.単位時間における吐糸繭糸量は蚕品種によって異なるがその値は外層部から内層部にかけての吐糸過程では一定であった。蚕は単位時間における吐糸繭糸量を一定にしているため吐糸速度,繭糸繊度曲線等に特徴が現れていると考えられる。6.繭糸の力学的性質は生理活性物質投与の有無にかかわらず,ほぼ繭糸繊度に依存した。しかし,最内層の繭糸は強度が非常に弱かった。これはこの部分で吐糸速度が急に遅くなるためと考えられる。
索引語物性;まゆ;生糸;生理活性物質;吐糸;吐糸速度;繭糸;繭;吐糸過程;繊度;層;蚕品種;単位時間;吐糸繭糸量
引用文献数12
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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