網状生糸及びスパンロウシルクの製織と織物性状

網状生糸及びスパンロウシルクの製織と織物性状

レコードナンバー402544論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20008669NACSIS書誌IDAN00366054
著者名青木 昭
高橋 保
神田 千鶴子
書誌名蠶絲試驗場彙報
別誌名Technical bulletin of Sericultural Experiment Station, Ministry of Agriculture, Forestry and Fisheries
Technical bulletin of Sericultural Experiment Station
蚕糸試験場彙報
発行元農林省蠶絲試驗場
巻号,ページ134号, p.259-280(1988-08)ISSN03853594
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抄録網状生糸及びスパンロウシルクの有効な利用方法を開発するため,撚糸条件の設定,製織試験,織物性状の調査を実施し,次の結果が得られた。1.網状生糸,網状複合生糸(芯:梳毛糸)は,150T/m以上の加撚で製織できる。網状生糸,網状複合生糸使いの織物には,従来の絹に欠けている「ぬめり」感や膨らみが加わり,ジャケット地としてウール製品に劣らない風合いをもち,着用性も良好であった。2.スパンロウシルクについては,精練・染色が容易にでき,しかもこの糸の特味を活かすために,原糸の繊維配列を変えないように,細目の生糸を巻き付け,カバードヤーンとして,毛羽立ちを抑えた。カバーリングの撚り数は,製織・編成ともに600T/m以上が必要である。精練すると特殊な配向をもつ繭糸が,セリシンの拘束から解放されて,柔らかさと弾力のある膨らみを発揮する。3.スパンロウシルク(練糸)と梳毛糸とは,同程度のヤング率を示し,生糸による練絹糸や絹紡糸に比べて著しく柔らかく,伸度が絹紡糸より優れているなどの特徴をもっている。4.スパンロウシルクによるスーツ地,ジャケット地の製織には,300~400dが適当と考えられ,カバーリングヤーンとして経・緯糸に使うことができる。毛羽立ち,節,糸むらなどに解決すべき問題が残されているが,ウール製品に劣らない風合いの製品ができるようになった。5.ウールとの複合には,径糸にスパンロウシルク,緯糸に梳毛糸等の組み合わせが,腰,ぬめり,膨らみなど従来のスーツ地の水準を保ち,かつ良好な総合風合い値を与え,耐摩耗性を高めるなどの効果のあることが認められた。
索引語生糸;織物;きぬ;製糸;スパンロウシルク;梳毛糸;製織;網状生糸;絹紡糸;スーツ地;緯糸;糸;膨らみ;織物性状
引用文献数8
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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