絹不織布及びフェルトの試作

絹不織布及びフェルトの試作

レコードナンバー402545論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20008669NACSIS書誌IDAN00366054
著者名加藤 弘
小松 計一
馬越 芳子
書誌名蠶絲試驗場彙報
別誌名Technical bulletin of Sericultural Experiment Station, Ministry of Agriculture, Forestry and Fisheries
Technical bulletin of Sericultural Experiment Station
蚕糸試験場彙報
発行元農林省蠶絲試驗場
巻号,ページ134号, p.281-295(1988-08)ISSN03853594
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抄録繭から開繭シルクラップを作り,絹紡工程の一部を利用してウェブ,スライバーを調整し,これから乾式及び湿式の絹不織布及び絹フェルトを製造し,次の結果を得た。1.繭層を精練した精乾綿を開繭,切綿して作られる開繭シルクラップは,絹不織布及び絹フェルトの材料として利用することができることを明らかにした。2.開繭ラップの製造に当っては,ネップの発生状態,ガーディングでのカード詰り,カード紡績率,さらにニードルパンチ法における針布の鈎針通過性などの点から見て,繭層セリシンを完全に除去しない方がよいことが分かった。適正な残存セリシン量は5~7%程度と推定された。3.セリシンを均一に残すための精練法としては,重亜硫酸ナトリウムと硫酸ナトリウムの混合溶液による方法が有効であった。4.約5cmに切断した開繭シルクラップからのウェブを用いて,ニードルパンチ法で厚手の,また水流絡合法によって薄手の絹不織布を作ることができた。本練り繭層からのラップはニードルパンチ法で鈎針が折れることがあり,(1)セリシンを少し残した開繭ラップ,(2)クリンプがかった糸,(3)柞蚕糸を使うとよいことが分かった。水流絡合法により,何ら接着剤を用いることなく,柔軟で薄手の強い不織布を作った。5.湿式絹不織布に対して,パッド・ドライ・キュア法でウレタン樹脂加工を施し,短繊維がほつれにくくなり,形態安定性の向上を図ることができた。6.絹不織布と同じ材料を用いて,縮絨法及びニードルパンチ法により絹フェルトを作ることができた。7.絹フェルトは見かけ密度が小さくクロー値が大きいので,軽くて暖かい素材である。形態保持性が劣る欠点は,ウレタン樹脂によるラミネート加工で改善することができた。
索引語せんい;織物;きぬ;絹;繭;セリシン;ラップ;不織布;絹不織布;フェルト;利用;ウェブ;製造
引用文献数5
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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