グライ土水田の水稲に対する有機物の連用効果(1)

グライ土水田の水稲に対する有機物の連用効果(1)

レコードナンバー421072論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00016679NACSIS書誌IDAN00142421
論文副題水稲の生育収量からみた有機物の連用効果
著者名安西 徹郎
金子 文宜
松本 直治
書誌名千葉県農業試験場研究報告 = Bulletin of the Chiba-Ken Agricultural Experiment Station
別誌名千葉農試研報
Bull. Chiba Agric. Exp. Stn.
Bulletin of the Chiba Prefectural Agricultural Experiment Station
発行元千葉県農業試験場
巻号,ページ30号, p.71-80(1989-03)ISSN05776880
全文表示PDFファイル (560KB) 
抄録土壌の窒素(N)肥沃度の異なる2種類のグライ土水田を供試し,水稲に対する稲わらおよび稲わら堆肥の連用効果を調べた。土壌のN肥沃度の低い佐原では稲わらの秋すき込みの効果が最も高かった。しかし,3年目までは穂数は化学肥料施用に比べて約10%前後も増加するが,もみ数過多となり,登熟歩合が低下して必ずしも収量増加に結びつかず,4年目以降穂数の増加率が小さくなり,m2あたりもみ数および登熟歩合が高まって,収量が増加した。稲わらの春すき込みも3年目以降は化学肥料施用による収量と同等程度になった。堆肥の1t施用では水稲の生育への影響は小さく,収量は化学肥料施用と同等であった。土壌のN肥沃度の高い刈田子では稲わら堆肥の施用によって水稲の初期生育が抑制され,幼穂形成期以降回復したものの,登熟歩合が低下したため収量は化学肥料施用の場合に劣った。また,堆肥を3t連用すると茎数は4年目以降明らかに多くなり,もみ数過多となって登熟歩合が低下して減収した。稲わらを灰化処理した場合の水稲生育収量は化学肥料施用の場合とほぼ同等であった。以上から,グライ土水田のうち,N肥沃度の低い土壌では水稲収量を高位に保ちながらN肥沃度を高めるためには有機物の施用は不可欠であり,収穫後~翌春に作土が還元状態にならない条件であれば,稲わらの秋すき込みの効果が高いこと,N肥沃度の高い土壌では肥沃度を維持する程度の有機物を施用し,連用する場合は土壌Nの蓄積にともない施肥Nを減ずるなどの方策が必要なことを明らかにした。
索引語稲わら;水稲;施用;土壌;有機物;N肥沃度;化学肥料施用;収量;連用効果;登熟歩合
引用文献数16
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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