マルス類の生育と採穂数を増加させるためのBA・摘心処理法と台木の種類

マルス類の生育と採穂数を増加させるためのBA・摘心処理法と台木の種類

レコードナンバー441349論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20009531NACSIS書誌IDAN00142283
著者名曽良 久男
丸島 義信
田口 峯男
書誌名千葉県原種農場研究報告 = Bulletin of the Chiba-Ken Foundation Seed and Stock Farm
別誌名Bull. Chiba Found. Seed & St. Farm
千葉原農研報
発行元千葉県原種農場
巻号,ページ11号, p.18-28(1989-03)ISSN03875229
全文表示PDFファイル (47053KB) 
抄録マルス類母樹の効率的な育成法を確立するため、4品種の当年生苗木を用いてBA散布、摘心及び異なった台木の各処理を行い、それらの効果を検討した。効果の判定は、主幹の伸長量、分枝の発生数と伸長量及び両者の採穂数について行った。また、処理により得られた穂木が実際に利用可能か否かについても検討した。得られた結果は、次の通りである。1)台木は品種別に2~3種類を供試したところ、いずれの品種とも“マルバカイドウ”が優れ、生育量が多かった。2)摘心処理は、単独でも各品種の分枝の発生と伸長を促し、採穂数を明らかに増加させた。3)BAの単独処理は、1,000ppmの濃度で多くの品種の分枝数を明らかに増加させたが、各分枝は短く、総枝長は摘心処理の場合ほど増加しなかった。また、300ppmの濃度では、分枝数の増加があまり認められない品種が多かった。4)BAと摘心の併用処理は分枝の発生と伸長を著しく促進し、総採穂数も著しく増加させた。この時の最適BA処理濃度は、品種間で差が認められ、頂芽優勢性の強い品種で高い傾向にあった。5)BA処理時期については6月上~中旬が最適と判断された。6)最も採穂数の増加した処理組合せでは、対照のBA無処理(無摘心)区比で“ピンクパーフェクション”が3.3倍、“リセット”が5.8倍、“エレイ”が7.5倍の採穂数となり、処理効果は顕著で、頂芽優勢性と樹勢の強い品種ほどその程度は高かった。“ファンエッセルタイン”では、採穂数の増加程度は1.5倍にとどまったが、その一因として台木の親和性が低いことが推定された。7)処理による採穂数の増加は、主に分枝採穂数の増加によっており、採穂率も分枝採穂の方が主幹採穂よりも高かった。また、穂の太さ別にみると、採穂数の増加は主に中~細径穂の増加によっていた。8)BA処理による発生枝から採穂して、接ぎ木に用いたが、BAによる悪影響は認められなかった。ただし、細径穂では、接ぎ木まで貯蔵する場合、貯蔵温度が高くならないように注意する必要があると思われた。9)接ぎ木作業の効率は、細径穂を用いる場合と中径穂を用いる場合では差がなく、いずれも効率的であった。10)以上より、分枝の発生と伸長促進により採穂数を増加させる本技術の実用性は、高いと結論した。
索引語増加;品種;BA;台木;分枝;処理;発生;穂;細径穂;摘心
引用文献数12
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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