ユリ科ホトトギス属2種とツルボの種子発芽における光反応性の差異

レコードナンバー
621308
論文タイプ
学術雑誌論文
ALIS書誌ID
ZZ20005635
NACSIS書誌ID
AN00164184
本文言語
ja
著者名
鈴木 貢次郎
誌名
東京農業大学農学集報
別誌名
東京農業大学農學集報 ; 農学集報 ; 東農大農学集報 ; 東京農大農学集報 ; Journal of agricultural science, Tokyo Nogyo Daigaku ; Journal of agriculture science, Tokyo University of Agriculture
発行元
東京農業大学
巻号ページ
45巻・3号,p.210-216(2000-12)
ISSN
03759202
抄録
日本産ユリ科植物のシュロソウ亜科とツルボ亜科とでは,種子の散布型が異なることが予測されたので,両亜科の代表種について,散布型と種子発芽に及ぼす光要因の関係の違いを実験的に確認した。両亜科の種子散布型は,シュロソウ亜科のホトトギス2種は風散布型,ツルボ亜科のツルボは重力散布型である。風散布型と重力散布型との違いは特に種子発芽に及ぼす光要因の影響の違いがあると考えられる。そこで,ホトトギス及びタイワンホトトギス(シュロソウ亜科)と,ツルボ(ツルボ亜科)とで,発芽に及ぼす光要因の影響の違い(明・暗発芽)について実験した。明・暗発芽の違いは,蛍光灯で12時間照射した人工環境気象器に種子を置床したガラスシャーレ(明条件)とステンレスシャーレ(暗条件)を入れ,発芽率の差を求めることによって確認した。この結果,風散布型のホトトギスとタイワンホトトギスの種子は,明条件での発芽率が暗条件の値よりも著しく高くなり,明発芽であり,重力散布型のツルボ種子は,暗発芽の傾向を示した。このように,同じユリ科内に異なる発芽習性をもつ種があることは,ユリ科植物の種子発芽には,遺伝的に決定されにくい性質もあることを示唆した。
引用文献数
11
登録日
2011年3月5日
収録データベース
JASI