飼育下におけるニホンイノシシの分娩成績および分娩行動

飼育下におけるニホンイノシシの分娩成績および分娩行動

レコードナンバー622000論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20005663NACSIS書誌IDAN00195188
著者名江口 祐輔
田中 智夫
吉本 正
書誌名日本畜産學會報 = The Japanese journal of zootechnical science
別誌名日本畜産学会報
日本畜産学会報
Nihon chikusan gakkaiho
Animal science journal
Animal science and technology
発行元Zootechnical Science Society of Japan
巻号,ページ72巻・ 7号, p.49-54(2001-02)ISSN1346907X
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抄録イノシシの飼育管理方法を検討するための基礎的知見を得ることを目的として,分娩成績および分娩行動を調査した.分娩成績の調査は,1993年から1997年までの5年間のデータを用いて考察した.5年間における各年の平均産子数は3.3頭から5.6頭の間であった.5年間の平均産子数は4.4頭であり,雌雄の性比は1:1となった.また,各腹ごとの雌雄の性比を見ても,どちらかの性に偏ることはほとんどなかった.分娩行動の調査は,自然交配させた8頭のイノシシのうち,分娩の撮影に成功した3頭を供試した.各供試イノシシについて,分娩時および分娩の前後1時間の行動を記録した.3頭の産子数はそれぞれ4頭,4頭,5頭であった.分娩開始から末子娩出までの分娩時間は54分,41分,320分と個体によってかなりの開きがあった.1頭の雌は夕刻の分娩後,翌朝までにすべての子を殺した.子殺しを行った個体は分娩時および分娩前後の1時間において遊歩と探査が多く,分娩時の巣作り行動が消失するなど,子殺しを行わなかった個体と違いが認められた.今後,例数を増やすことによって子殺しを行う個体の行動的特徴が明らかにできるかもしれない.また,本調査において,イノシシの分娩はブタに比べて非常に軽いものであること,イノシシが分娩後に最初の授乳を行うまでに要した時間はブタよりも長いこと,分娩直後に授乳以外の世話行動もよく行うこと,娩出直後に子イノシシに対してリッキングを行っている可能性があることなどが示唆された.今後はブタの使用管理方法をイノシシ飼育に流用するだけでなく,イノシシ独自の飼養管理方法の確立が必要である.
索引語イノシン酸;飼育;分娩;行動
引用文献数10
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI

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