集落協業経営における水稲湛水直播栽培の経営評価

集落協業経営における水稲湛水直播栽培の経営評価

レコードナンバー622176論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20000397NACSIS書誌IDAA11542306
著者名藤井 吉隆
山田 善彦
書誌名滋賀県農業総合センター農業試験場研究報告
別誌名Bulletin of the Shiga Prefecture Agricultural Research Center Agricultural Experiment Station
発行元滋賀県農業総合センター農業試験場
巻号,ページ41号, p.1-12(2001-03)ISSN13470035
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抄録水稲の湛水直播について,条播法を対象に,集落協業経営における経済効果を,移植育苗作業の外部委託化程度(自家育苗,芽出し苗購入,硬化苗購入)に応じて検討した. 分析に当たっては,事例調査により,その実態を把握するとともに,営農モデルを試算し,湛直導入により経営的に有利となる諸条件(作期分散,省力化された労働力の活用)を考慮して総合的な検討を行った. 1)湛直の生産費を移植と比較したところ,湛直では,育苗費用,労働費等を削減できるため,10a当たりの生産費は削減できるが,その低収量性から60kg当たりの生産費は,硬化苗購入経営では移植をやや下回るが,自家育苗,芽出し苗購入経営では,移植を上回る. 2)豊富な労働力でその経営範囲が集落内に限定される現在の運営方法では,湛直の低収量性から,硬化苗を購入する経営を除き経済効果を無条件に期待できない.効果発揮には,収量の向上,販売単価が高い品種の導入等による収益性向上が必要である.コシヒカリで移植並みの収量を得られた場合の導入効果を試算すると,利益配当金額が硬化苗購入経営で移植対比113%,芽出し苗購入経営で同107%,自家育苗を行う経営で同104%の効果を期待できる. 3)将来的に,出役可能人数が減少する条件下で,集落外への経営規模拡大が可能となる場合,出役可能人数が減少すると,作付面積が少なくなり経営の利益配当は減少するが,湛直導入により移植だけで作付ける場合と比べ,規模拡大が可能となるため,湛直の経済性が移植に劣る場合でも効果を期待できる.出役可能人数が,50%減少した場合の導入効果を試算すると,利益配当金額で硬化苗購入経営で移植対比139%,芽出し苗購入経営で同117%,自家育苗を行う経営で同127%となる.
索引語協業;水稲;湛水;直播き;農業経営;評価
引用文献数6
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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