重粘土草地の乾燥期における根圏土層と下層土間の水フラックス

重粘土草地の乾燥期における根圏土層と下層土間の水フラックス

レコードナンバー622202論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20011749NACSIS書誌IDAN00195767
著者名中辻 敏朗
松中 照夫
木曽 誠二
書誌名日本土壌肥料學雜誌 = Journal of the science of soil and manure, Japan
別誌名日本土壌肥料學雜誌 : 土壌・肥料・植物栄養
Japanese Journal of Soil Science and Plant Nutrition
日本土壌肥料学雑誌
発行元日本土壌肥料學會
巻号,ページ72巻・ 1号, p.18-24(2001-02)ISSN00290610
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抄録北海道北部の重粘土草地(台地褐色森林土と普通灰色台地土,オーチャードグラス単播)について,牧草生育期間における根圏土層と下層土間の水フラックスの実態を水収支法を用いて明らかにし,乾燥期の牧草生育に対する下層土から根圏土層への水分供給の意義を考察した. 1)根圏土層(0~0.6m)の有効水分が多い湿潤期には,根圏土層から下層土(0.6m以深)への下向きの水フラックスが多く発生した.その値は台地褐色森林土で2.1mmd-1,普通灰色台地土で1.9mmd-1と見積もられた. 2)これに対して,根圏土層の有効水分が減少する乾燥期には,下層土から根圏土層への上向きの水フラックスが認められ,根圏土層へ水分供給が行われた.その推定値は,普通灰色台地土が0.4mmd-1(蒸発散量の20%)で,台地褐色森林土の1.0mmd-1(同55%)より小さかった.上向きフラックスの土壌間差は,主に下層土の透水性の差異に起因すると考えられた. 3)両土壌の下層土のマトリック吸引圧は,上向き水フラックスの発生に伴って大きくなった.また,地下停滞水が存在した普通灰色台地土では,7月上旬~8月上旬の上向きフラックス発生期間に停滞水位が次第に低下した. 4)上向きフラックスの水供給源としては,台地褐色森林土では下層土が,普通灰色台地土では下層土と地下停滞水が重要であった.また,下層土から根圏土層への上向きの水フラックスは,乾燥期の牧草生育を規制する重要な要因の一つと推察された.
索引語草地;粘土;土壌水分;移動;根圏;心土;乾燥;時期
引用文献数24
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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