北海道における融雪期河川水質の地域特性

北海道における融雪期河川水質の地域特性

レコードナンバー622205論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20011749NACSIS書誌IDAN00195767
著者名南雲 俊之
波多野 隆介
書誌名日本土壌肥料學雜誌 = Journal of the science of soil and manure, Japan
別誌名日本土壌肥料學雜誌 : 土壌・肥料・植物栄養
Japanese Journal of Soil Science and Plant Nutrition
日本土壌肥料学雑誌
発行元日本土壌肥料學會
巻号,ページ72巻・ 1号, p.41-48(2001-02)ISSN00290610
全文表示PDFファイル (722KB) 
抄録融雪期の河川水水質は,スプリングブルームのような有益な効果と富栄養化による悪影響の両側面に影響しうる.本研究では,北海道の融雪期における河川水の全窒素濃度,全リン濃度と溶存ケイ酸濃度の地域性を,土地利用と土壌条件から特徴づけ,融雪期の河川水による栄養塩供給の影響を検討した. 河川水の全窒素と全リン濃度は,おおむね環境基準(それぞれ1mgL-1,0.1mgL-1)をクリアしていた.しかしながら,道南の噴火湾沿岸と,次いで,十勝と北見・網走の畜産畑作地域など特定の地域で,全窒素と全リン濃度ともに環境基準を越える場合が見られた.一方,河川水の溶存ケイ酸濃度は,土壌条件と対応しており,風化の進んでいる火山灰土,次いで未風化火山灰土地帯で高く,低地土や泥炭土地帯で低かった.河川水中の全窒素と全リンに対するケイ酸のモル比(Si/T-N比およびSi/T-P比)は,融雪期の水質から富栄養化に対する影響を判定するための指標として使えるものと考えられた.とくに,噴火湾沿岸~胆振地域では,融雪期にSi/T-N比およびSi/T-P比が鞭毛藻類の増殖を促す条件にあり,貝毒の発生という悪影響が実際に観察されていることから,この地域は沿岸海域の富栄養化の影響が最も懸念される地域と結論された.このことは,同程度の窒素負荷であっても,土壌条件により水圏への影響が異なる可能性を示唆する.
索引語河川;水質;融雪;北海道;時期;地域
引用文献数37
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

論文アクセスランキング

Copyright 2017 農林水産省 農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センター

Tsukuba Business-Academia Cooperation Support Center, Agriculture, Forestry and Fisheries Research Council Secretariat