コムギ幼植物の分泌物による難溶性リン酸塩の溶解

コムギ幼植物の分泌物による難溶性リン酸塩の溶解

レコードナンバー622208論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20011749NACSIS書誌IDAN00195767
著者名田中 啓文
礒井 俊行
幡井 健太郎
書誌名日本土壌肥料學雜誌 = Journal of the science of soil and manure, Japan
別誌名日本土壌肥料學雜誌 : 土壌・肥料・植物栄養
Japanese Journal of Soil Science and Plant Nutrition
日本土壌肥料学雑誌
発行元日本土壌肥料學會
巻号,ページ72巻・ 1号, p.63-68(2001-02)ISSN00290610
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抄録コムギ幼植物根から根圏土壌へ分泌された有機酸の難溶性リン酸塩の溶解について調べ,次の結果を得た. 1)赤玉土にリン酸を添加して,コムギ(農林61号)を生育させ,その根圏土壌の抽出液によるリン酸アルミニウムまたはリン酸鉄に対する溶解能を調べた.コムギ培養中のリン酸施肥レベルの低い区で,抽出液による難溶性リン酸塩の溶解は高い値を示した.2)根圏土壌抽出液中の有機酸を分析したところ,シュウ酸,クエン酸,リンゴ酸およびフマル酸が検出され,特にリンゴ酸が多量に確認された. 3)根圏土壌中に多量存在したリンゴ酸による土壌中の難溶性リン酸塩からのリン酸,アルミニウムおよび鉄の溶出を調べた.小型カラム中の赤玉土にリンゴ酸液を滴下した場合,最初に多量のアルミニウムおよび鉄が流出し,この流出が減少した後,リン酸の流出が徐々に増加した. 4)ヘマトキシリン競合アッセイを用い,根から分泌した有機酸とアルミニウムの錯塩形成を確認した.有機酸は土壌中の遊離アルミニウムと錯塩を形成し,その量はリン酸無添加区で添加区の約1.3倍であった.このことにより有機酸は土壌中のリン酸を有効化するものと考察した.
索引語コムギ;幼植物体;分泌;リン酸;溶解;根圏
引用文献数18
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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