大型卵胞除去がウシの過剰排卵処理に与える影響(3)

大型卵胞除去がウシの過剰排卵処理に与える影響(3)

レコードナンバー622300論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00009417NACSIS書誌IDAN10075105
著者名岡崎 尚之
高仁 敏光
長谷川 清寿
ほか1名
書誌名島根県立畜産試験場研究報告
別誌名島根県立畜産試験場研究報告
島根畜試研報
Bulletin of the Shimane Prefectural Animal Husbandry Experiment Station
発行元島根県立畜産試験場
巻号,ページ34号, p.1-5(2001-03)ISSN09146296
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抄録本試験は、発情後14から16日目にウシ卵巣に観察される優勢卵胞と思われる大型卵胞を無作為に吸引除去することが、その後の胚採取成績に及ぼす影響について調査した。 供試牛は、場内に繋養する黒毛和種経産牛20頭で、過剰排卵処理は発情後16から18日目から開始した。試験区は過剰排卵処理1日目に8mm以上の大型卵胞を吸引除去する1区、過剰排卵処理48時間前に大型卵胞を吸引除去する2区、吸引処置を行わない3区とし、従来の処置法を対照区とした。1、2および3区は、処理開始から56時間目までCIDRを挿入した。卵巣の観察は、過剰排卵処理48時間前、処理開始時および胚採取時に超音波診断装置を用いて、左右卵巣の各サイズの卵胞数を計測した。 各区の過剰排卵処理前におけるサイズ別卵胞数の動態は、過剰排卵処理48時間前と処理開始時の各区の卵巣を観察した結果、大型卵胞を吸引した2区の大型卵胞数(n=9)は2.7±0.5個(mean±S.E)から0.8±0.2個へ減少した(p<0.01)。発情後14~16日目の卵巣動態を観察した1および3区の中卵胞数(n=21)は5.1±0.8個から6.8±0.8個に増加した(p<0.05)。各区の採取胚数、正常胚数および正常胚率は、1区(n=9)が19.8±7.1個、8.8±2.8個および57.7±15.0%、2区(n=9)が8.6±2.5個、5.3±2.4個および61.3±15.9%、3区(n=10)が17.4±4.8個、11.1±4.0個および65.1±13.6%、対照区(n=9)は11.4±2.6個、9.4±2.8個および74.9±9.9%であった。 各区の採取成績と過剰排卵処理前の各サイズの卵胞数について重回帰分析を行った結果、3区の推定黄体数および採取胚数、4区の推定黄体数と過剰排卵処理前の各サイズの卵胞数との間に相関が認められた(p<0.05)。 以上のことから、CIDRを供用することにより、発情後16から18日目からの過剰排卵処理が可能であったが、発情後14から16日目にウシ卵巣に観察される大型卵胞の吸引除去は、その後の過剰排卵処理による胚採取成績に影響を及ぼさないことが示唆された。
索引語肉牛;過剰排卵;卵胞;胚;卵巣;黄体ホルモン
引用文献数13
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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