冷温帯地域における広葉樹林施業技術の確立

冷温帯地域における広葉樹林施業技術の確立

レコードナンバー622376論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00011529NACSIS書誌IDAN10286086
著者名斎藤 寛
高原 尚人
渡部 秀行
ほか3名
書誌名福島県林業試験場研究報告 = Bulletin of the Fukushima Prefectural Forest Experiment Station
別誌名Bull. Fukushima Pref. For. Expt. Stn
福島林誌研報
発行元福島県林業試験場
巻号,ページ33号, p.63-79(2000-12)ISSN09101179
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抄録冷温帯地域は、本県の大部分を占め、ブナを代表とする落葉広葉樹林帯であります。この広葉樹の人工造林は実施例も少なく、その施業技術は未だ確立されていません。そのためこの研究課題では、次の点について検討しました。 広葉樹の人工造林地は僅かですが、その中からブナ・トチノキの造林地を数カ所選び調査したところ、30度以上の急傾斜地では雪による根曲がり幅が1.0m程度と大きくなり、10年生以上になると雪による幹折れや幹割れが生じます。このため、広葉樹の人工造林は急傾斜地を避けて行うことが望まれます。ブナ・ミズナラ・トチノキの山地での植栽試験を実施した結果によりますと、植栽木の成長を阻む主な原因は、カモシカ、ウサギ、ネズミ等の獣害と下刈り時の誤伐でありました。病虫害に比べ著しい被害となるため、枯死に至ったり繰り返し被害を受けたりするなどして、成長を阻んでいます。この対策として忌避剤、筒状覆材等を使用してみましたが、使用効果や経済性などを考慮すれば、できるだけ大きな苗木を植えて、早めに潅木や雑草から抜けだすようにすることが重要です。それまでは、苗木の頂部と根元部にビニールテープの目印をつけて誤伐を防ぐとともに、全刈りで造林地内を獣類が自由に歩き易くすることを避け、坪刈りを行います。広葉樹の人工造林は、スギ、アカマツ、ヒノキ等針葉樹の造林のように、前生樹を皆伐して、苗木を列状に植栽するといった従来の方法はとらずに、現在その場所に生育している広葉樹を活用して、より利用価値の高い樹種を増やしていくために、植える樹種によって小面積の前生樹を伐採するか樹下植栽により、漸次目的樹種に更新していくべきものと考えられます。
索引語広葉樹;森林;施業;林業;育林;技術
引用文献数4
登録日2011年10月11日
収録データベースJASI, AGROLib

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