化学肥料の長期連用が黒ボク土壌圃場の土壌化学性に及ぼす影響

化学肥料の長期連用が黒ボク土壌圃場の土壌化学性に及ぼす影響

レコードナンバー630106論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00013978NACSIS書誌IDAN00239079
著者名竹迫 紘
三宅 亜弥
掘水 保
書誌名明治大学農学部研究報告 = Bulletin of the Faculty of Agriculture, Meiji University
別誌名明大農研報
Bulletin of School of Agriculture, Meiji University
発行元明治大学農学部
巻号,ページ126号, p.19-39(2001-03)ISSN04656083
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抄録1.20数年間の化学肥料のみによる連作土壌は,全処理区ともにエダマメ,トウモロコシが正常の生育を示さないほど酸性化し土壌の悪化が進行していた。 2.土壌の酸性化は交換性Ca,Mgの減少に起因した。これらの減少は窒素肥科の施肥量が多いほど進行していた。 3.硝酸化成によって施肥窒素や土壌窒素から陰イオンとして硝酸態窒素が生成する。この硝酸態窒素は,随伴陽イオンとして交換性Ca,Mgを土壌溶液中に放出させる。本調査時において,土壌残留(作物の未吸収)硝酸態窒素は,随伴イオンとして窒素当量あたり約80%に相当するCaとMgの合量を下層へ流亡させていた。栽培作物によるCa,Mgの吸収に加え,残留硝酸態窒素に伴う溶脱が主要因となり土壌中のCa,Mgが減少し,酸性化が進行する機構が存在していた。 4.酸性化により硝酸化成が抑制され,土壌溶液中の硝酸態窒素や随伴イオンとしての陽イオン(養分)濃度は低く推移した。そのため栽培作物の生育・生産量は低い水準となった。窒素施用区において,低い作物体生産量は窒素肥料の利用率を低下させた。そのため,結果として多量の未利用硝酸態窒素が生じ,これが多量の交換性Ca,Mgを随伴イオンとして溶脱・流亡させ,酸性化をさらに促進する機構が認められた。 5.栽培作物の生育・生産量が低水準であった要因は,交換性Ca,Mgの減少に起因する酸性化だけではなく,土壌中のリン酸やカリ含量が全体的に土壌診断基準値より低い水準であることも影響していたと考えられた。 6.リン酸の土壌への富化はCECを増大させ,またリン酸吸収係数を低下させることが明らかになった。
索引語黒ボク土;化学肥料;連用;土壌無機成分;pH;カルシウム;マグネシウム;リン酸;カリウム
引用文献数14
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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