粗飼料単独給与牛のメタン産生,ルーメン発酵および消化率に及ぼすフマル酸の影響

粗飼料単独給与牛のメタン産生,ルーメン発酵および消化率に及ぼすフマル酸の影響

レコードナンバー630308論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20005663NACSIS書誌IDAN00195188
著者名神田 修平
鎌田 壽彦
Bayaru E.
ほか7名
書誌名日本畜産學會報 = The Japanese journal of zootechnical science
別誌名日本畜産学会報
日本畜産学会報
Nihon chikusan gakkaiho
Animal science journal
Animal science and technology
発行元Zootechnical Science Society of Japan
巻号,ページ72巻・ 2号, p.139-146(2001-03)ISSN1346907X
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抄録ホルスタイン種去勢牛4頭(平均体重:572kg)にソルガムサイレージを給与し,フマル酸(FA)の添加がメタン産生,ルーメン発酵,血液性状および消化率などに及ぼす影響を検討した.はじめに4頭にFA無添加飼料を3週間給与し,その後2頭にFA添加(20g/kg・飼料DM)飼料を3週間給与し,それぞれの後半に代謝試験とルーメン液および血液試料の採取を行った.ルーメンプロトゾア数はFAの添加で変化しなかった.FA添加により,採食後のルーメン内アンモニア濃度は低下し,総揮発性脂肪酸(VFA)濃度は増大する傾向を示した.VFAのなかで酢酸の比率は変化しなかったが,プロピオン酸の比率は増大し,酪酸の比率は低下した.FA添加により,血漿中のグルコース濃度は上昇し,尿素態-N濃度は低下したが,遊離アミノ酸濃度はほとんど変化しなかった.FAの添加でメタン産生量は23%低下し,二酸化炭素産生量も20.5%低下した.FAは飼料の乾物および中性デタージェント繊維の消化率には影響しなかったが,粗タンパク質の消化率を上昇させた.以上より,フマル酸を飼料に添加するとルーメンでのプロピオン酸の生成が促進され,繊維の消化を低下させることなしにメタン発生が抑制されることが明らかとなった.しかし,フマル酸のメタン抑制に及ぼす飼料条件の影響や長期にわたる添加効果についてはさらに究明する必要があると考えられた.
索引語ウシ;粗飼料;反芻胃;発酵;メタン;産生;消化率
引用文献数20
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI

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