水稲品種「コシヒカリ」におけるプロトプラスト培養系の確立,ならびにカルスの培養特性に関わるいくつかの要因

水稲品種「コシヒカリ」におけるプロトプラスト培養系の確立,ならびにカルスの培養特性に関わるいくつかの要因

レコードナンバー630538論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00017577NACSIS書誌IDAA11232364
著者名西宮 智美
横田 国夫
飯田 幸彦
ほか2名
書誌名茨城県農業総合センター生物工学研究所研究報告 = Bulletin of the Plant Biotechnology Institute, Ibaraki Agricultural Center
別誌名茨城農総セ生工研研報
Bull. Ibaraki Plant Biotech. Inst
発行元茨城県農業総合センター生物工学研究所
巻号,ページ3号, p.1-15(2000-03)ISSN13412809
全文表示PDFファイル (3790KB) 
抄録難培養品種「コシヒカリ」の培養条件について,大槻(1990)によるイネ・プロトプラスト培養系に準じて至適条件の検討を行った結果,普遍性のある効率的培養系を確立した。コシヒカリ完熟種子からのカルス誘導は,4mg/l 2,4-D存在下で10mM NH4NO3を窒素源としたMS固形培地上で最も良好となり,80%以上の種子からカルスが形成された。これらのカルスは,N6培地の窒素源を3mMグルタミンに改変した液体培地中で旺盛に増殖した。プロトプラスト単離に際しては,この改変培地に15g/lソルビトールを添加した前処理培地で1週間培養後,ペクトリアーゼY-23の濃度(原報では0.05%)を0.1%に高め,CaCl2を含まない酵素液を用いることにより,充分な量のプロトプラストを得た。また,プロトプラストの初期分裂は,1mMグルタミンを窒素源とし,0.4Mショ糖を含むN6培地中で速やかに行われ,その後はカルス培養と同様の条件下でコロニー形成に至った。植物体への再分化にはサイトカイニンの添加が効果的であり,0.1,0.5mg/l BA存在下0.01mg/l NAAを含む培地で前培養後1.0mg/lカイネチンを含む再分化培地上に移植することで,80%のカルスから再分化植物を得た。また,コシヒカリの培養特性には,培養液のpH低下による窒素源の吸収阻害がその一因子として影響を及ぼしていることが示唆された。
索引語イネ;培養;プロトプラスト;カルス;再分化;増殖
引用文献数14
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

論文アクセスランキング

Copyright 2017 農林水産省 農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センター

Tsukuba Business-Academia Cooperation Support Center, Agriculture, Forestry and Fisheries Research Council Secretariat