光ストレスおよび遮光栽培におけるCattleyaとCymbidium葉の抗酸化酵素活性および色素含量の変化

光ストレスおよび遮光栽培におけるCattleyaとCymbidium葉の抗酸化酵素活性および色素含量の変化

レコードナンバー630931論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00015006NACSIS書誌IDAN00025257
著者名松井 鋳一郎
李 進才
趙 習コウ
書誌名園藝學會雜誌
別誌名園芸学会雑誌
Journal of the Japanese Society for Horticultural Science
発行元園藝學會
巻号,ページ70巻・ 3号, p.372-379(2001-05)ISSN00137626
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抄録遮光率60%の温室で育てたSlc.Estella JewelとCym.Sazanamiを10月21日に直射日光(最大日射0.61kW・m-2)にさらし,また,両植物種を5月から10月まで遮光率30%(強光区),60%(対照区)および90%(弱光区)で栽培し,葉中の抗酸化酵素活性と色素含量の変化について調べた. 1.CAM植物のCattleyaの抗酸化酵素活性はC3植物のCymbidiumに比べて著しく低く,前者は昼間,後者は夜の始まりで高まる傾向がみられた.直射光処理により,CattleyaのSOD活性は著しく低下したが,APX活性はわずかに,CAT活性は著しく増加した.これに対して,CymbidiumのSODとCAT活性は顕著に,APX活性はわずかに減少した. 2.強光下の栽培1か月後,CattleyaのSODとCAT活性は著しく低下し,その後実験終了時まで対照区より低かったが,CATは活性が回復する傾向を示した.CymbidiumではSODとAPX活性は3か月まで低下を続け,CAT活性は実験終了時でも低かった.一方,弱光下ではCattleyaのSODを除き,両植物種の3酵素活性は対照区の植物に比べ遮光栽培中高い活性を維持した. 3.葉中のクロロフィル含量は両植物種ともに遮光率が低い区ほど少なく,さらにこれら3酵素活性と高い相関関係を示した.強光区のCattleyaではクロロフィルa/b比とβ-カロテン含量が遮光栽培1か月後著しく低下したが,3か月後対照区と同等に回復した.Cymbidiumでは強光によるそれらの低下は少なかった.弱光栽培1か月後,クロロフィルとβ-カロテン含量の増加はCymbidiumでは著しく,Cattleyaでは少なかった.その後はいずれも対照区との差が縮まった. 以上の結果から,CattleyaはCymbidiumより強光への積極的適応性を有するが,両植物種とも強光への順化が一般に困難で,弱光への順化は相対的に容易であると考えられる.
索引語ラン科;光;ストレス;遮光;葉;色素;酸化;酵素;活性
引用文献数29
登録日2011年12月19日
収録データベースJASI, AGROLib

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