培養液のNO3-N/NH4-N比がやし殻繊維を培地とする循環型養液栽培における培養液組成とトマトの生育・収量に及ぼす影響

レコードナンバー
630988
論文タイプ
学術雑誌論文
ALIS書誌ID
ZZ20011749
NACSIS書誌ID
AN00195767
本文言語
ja
著者名
岩崎 泰永 ; 三枝 正彦
誌名
日本土壌肥料學雜誌 = Journal of the science of soil and manure, Japan
別誌名
日本土壌肥料学雑誌 ; Japanese Journal of Soil Science and Plant Nutrition ; 日本土壌肥料學雜誌 : 土壌・肥料・植物栄養
発行元
日本土壌肥料學會
巻号ページ
72巻・2号,p.214-222(2001-04)
ISSN
00290610
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抄録
「やし殻繊維を培地とする培養循環型養液栽培システム」について,培養液のNO3-N/NH4-N濃度比(16mM/0mM=処方Ⅰ区,12/4=処方Ⅱ区,14.8/1.2=標準処方区)が培養液組成,トマトの生育および収量に及ぼす影響を培養液のpHと培地のCECの観点からロックウールシステムと比較検討した.得られた結果は以下の通りである. 1)処方Ⅰ区と標準処方区においてはやし殻繊維システムはロックウールシステムよりも培養液のpHの変動幅が小さく安定した推移がみられた。処方Ⅱ区の場合は,やし殻繊維システムではpHの低下が著しかった. 2)やし殻繊維システムではロックウールシステムより培養液組成の変動が小さかった.また,処方Ⅰ区は処方Ⅱ区,標準処方区よりも培養液組成の変動が少なかった.やし殻繊維システムと処方Ⅰを組み合わせた処理区で最も培養液組成の変動が小さかった. 3)草勢はやし殻繊維システムでは標準処方区,処方Ⅰ区,処方Ⅱ区の順に強かった.一方,ロックウールシステムでは標準処方区が最も草勢が強く,処方Ⅰ区,処方Ⅱ区はほぼ同様な草勢で推移した. 4)やし殻繊維システムでは総収量は標準処方区と処方Ⅰ区がほぼ同じであったが,商品果収量および商品果率は処方Ⅰ区が最も高くなった.ロックウールシステムでは総収量,商品果収量ともに処方Ⅰ区を用いた場合が最も高くなった.すべての処理区の中で,やし殻繊維システムと処方Ⅰを組み合わせた処理区が商品果収量,商品果率ともに最も高かった.一方,培地の違いにかかわらず,処方Ⅱ区は総収量,商品果収量ともに低かった. 5)やし殻繊維と処方Ⅰを組み合わせた処理区では循環培養液のpHが7前後と高く推移し,培地のイオン交換能が高く維持された結果,培養液組成が安定し,トマトの養分吸収が安定し,商品果収量や商品果率の向上に結びついたと考えられた.
引用文献数
21
登録日
2011年12月8日
収録データベース
JASI ; AGROLib