ジャガイモ指斑病の発生に及ぼす使用済脱硫剤の施用および高度化成肥料の追肥による影響

ジャガイモ指斑病の発生に及ぼす使用済脱硫剤の施用および高度化成肥料の追肥による影響

レコードナンバー630989論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20011749NACSIS書誌IDAN00195767
著者名牛木 純
近藤 史
三木 信夫
ほか3名
書誌名日本土壌肥料學雜誌 = Journal of the science of soil and manure, Japan
別誌名日本土壌肥料學雜誌 : 土壌・肥料・植物栄養
Japanese Journal of Soil Science and Plant Nutrition
日本土壌肥料学雑誌
発行元日本土壌肥料學會
巻号,ページ72巻・ 2号, p.223-229(2001-04)ISSN00290610
全文表示PDFファイル (600KB) 
抄録1996年の秋に北海道早来町内の砂質土壌(火山放出物未熟土)から収穫され,翌春まで貯蔵されていた採種用のジャガイモ(Solanum tuberosum L,品種サクラフブキ)の塊茎に指斑病(病原菌Phoma exigua)が発生した.一方,同じ地域の圃場で,使用済脱硫剤が施用され,高度化成肥料(エーコープ高度化成S004FTE入り(N-P2O5-K2O-MgO-MnO-B2O3-10-20-14-5-0.3-0.15))が追肥された圃場においては、指斑病の発生率が低い傾向が見られた.使用済脱硫剤は火力発電所の排ガス脱硫装置の副産物で,主に石コウと石炭灰からなる.1997年に上記の地域において圃場試験を行った結果,使用済脱硫剤の施用(10Mgha-1)は貯蔵塊茎の指斑病の発生を抑制し,規格内収量を約30%増加した.一方,高度化成肥料の追肥は指斑病の発生にも塊茎収量にも影響しなかった.使用済脱硫剤の施用により,土壌の交換性Caおよび可給態Bの濃度は約2倍に増加し,ジャガイモ植物体のCaおよびB含有率も増加した.以上の結果から,CaやBの含有率が低い砂質土壌においては、石コウから溶出するCaあるいは石炭灰から溶出するBは,病原菌P.exiguaの感染に対する塊茎の抵抗性を高める,あるいは病原菌の感染を低下させる可能性が示唆された.また,これらの肥料成分は上記の土壌において,塊茎収量を増加させると考えられる.
索引語ジャガイモ;病害(糸状菌病);肥料;施肥;廃棄物
引用文献数10
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

論文アクセスランキング

Copyright 2017 農林水産省 農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センター

Tsukuba Business-Academia Cooperation Support Center, Agriculture, Forestry and Fisheries Research Council Secretariat