スギ樹皮のポリエチレングリコール・バイサルファイト法による液化

スギ樹皮のポリエチレングリコール・バイサルファイト法による液化

レコードナンバー631194論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00007981NACSIS書誌IDAN00240329
著者名上野 智子
芦谷 竜矢
耿 興蓮
ほか2名
書誌名木材学会誌
別誌名Journal of the Japan Wood Research Society
発行元日本木材学会
巻号,ページ47巻・ 3号, p.260-266(2001-05)ISSN00214795
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抄録亜硫酸水素ナトリウムとポリエチレングリコール(PEG)を用いたPEG・バイサルファイト法によるスギ(Cryptomeria japonica)樹皮の液化について検討した。樹皮を内樹皮と外樹皮に分けて液化を行った結果,内・外樹皮ともに250℃での処理が望ましいことが示された。反応時間は,内樹皮では長いほどよく可溶化され,90分では約83%の可溶化率を得た。外樹皮においては,60分で約64%の可溶化率を得たが,長時間の処理ではリグニン・タンニンの再縮合が生じることが示唆された。反応剤である亜硫酸水素ナトリウム水溶液の濃度は,内樹皮にはほとんど影響を及ぼさなかったが,外樹皮では高濃度であるほど可溶化率も向上し,6%亜硫酸水素ナトリウム水溶液を用いた場合では約71%の可溶化率を得ることができた。亜硫酸水素ナトリウムは,リグニンのスルホン化に関与するので、リグニン含量の多い外樹皮において,水溶液の濃度が液体に大きく影響したと考えられる。 今回の実験結果から,PEG・バイサルファイト法による液化はリグニンやタンニン含量の多い樹皮の液化に効果的であることが示された。
索引語スギ;樹皮;リグニン;溶解;温度
引用文献数20
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI

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