中国雲南省におけるイネ収量の遺伝子型と環境との交互作用の解析

中国雲南省におけるイネ収量の遺伝子型と環境との交互作用の解析

レコードナンバー640057論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00014546NACSIS書誌IDAN00199779
著者名伊勢 一男
孫 有泉
周 天徳
ほか4名
書誌名熱帯農業
発行元熱帯農業研究会
巻号,ページ45巻・ 1号, p.22-32(2001-03)ISSN00215260
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抄録中国における食糧生産は、増大する人口に対応するため、単位面積当たりの生産性向上に基本をおかなければならない。多収で良質なジャポニカ水稲品種の育成は、重要な研究課題である。雲南省には、日中共同研究による育成水稲品種が20万ha以上栽培されている。多収安定性品種の育種選抜方策の構築のために、イネの適応性における遺伝子型と環境(GE)との交互作用を統計学的に解析した。雲南省ジャポニカ水稲品種栽培地域の12箇所の試験地における12品種、2年間の収量試験データについて、分散分析、結合線型回帰分析、安定性分散、相加主効果相乗交互作用(AMMI)分析およびクラスター分析によってGE交互作用を解析した。日中共同研究によって育成された「合系34号」および「合系35号」は、標準品種「雲粳9号」および他の育成品種より、有意に優れた収量性を示した。「合系34号」は低い収量水準の環境でも安定した収量を示すこと、「合系35号」は1日当たり生産性が最も高い早生品種であることに、それぞれ特徴があった。分散分析による成分の推定値の大きさに基づき、品種×場所、品種×場所×年次の交互作用は、品種の相対的な収量性に対して大きな効果を持っていると推察された。AMMIモデルによる解析は、結合線型回帰分析および安定性分散に比較して、GE交互作用の情報を多く抽出できると考えられた。AMMIモデルによって推定された品種の主成分スコアは、生育日数、穂密度および種子稔性と有意な相関を示し、これらの形質がイネ品種の環境適応性に関与していることを示唆した。
索引語イネ;遺伝子型;環境;効果;多収;安全性;回帰分析;中国
引用文献数24
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI

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