イネ台中65号の核置換系統RT98Cにおける雄性不稔および稔性回復の遺伝

イネ台中65号の核置換系統RT98Cにおける雄性不稔および稔性回復の遺伝

レコードナンバー640077論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00014546NACSIS書誌IDAN00199779
著者名本村 恵二
石嶺 行男
村山 盛一
ほか3名
書誌名熱帯農業
発行元熱帯農業研究会
巻号,ページ45巻・ 3号, p.202-208(2001-09)ISSN00215260
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抄録Oryza rufipogonの1系統K98を一回母本に栽培イネの台中65号で8回の連続戻し交雑をし、その後自殖をくり返して核置換系統RT98Cを育成した。同育成系統は正常な花粉および種子稔性をもつが、台中65号との交雑後代においては不稔個体を生ずる場合があった。そこで稔性に関する遺伝実験を行った結果、次の結論を導くことができた。 稔性は細胞質と核内の1座性の稔性回復遺伝子(Rf-rf)により支配されており、また配偶体支配型であった。ただし、雌性配偶子は細胞質や稔性回復遺伝子の種類に関わらず常に正常稔性を示しており、稔性支配を受けるのは雄性配偶子のみであった。すなわち、RT98Cの細胞質は雄性不稔細胞質(msc)であり、この中ではRf遺伝子をもつ花粉は正常に発育するが、rf遺伝子をもつ花粉は退化して受精機能をもたなかった。一方、台中65号の細胞質は正常な細胞質(mfc)であり、この中ではRfをもつ花粉もrfをもつ花粉も正常に発育した。ヘテロ個体(msc)Rfrf個体を自殖させた場合、全て種子稔個体となり種子不稔個体が全く現れなかったことから、稔性は配偶体支配型であることが認められた。なお、ヨード・ヨードカリ液での花粉の染色具合、あるいは花粉の大きさなどは接合体の遺伝子型に関係なく正常花粉も退化花粉もほぼ同様であり、区別できなかった。
索引語イネ;雄性不稔;稔性;遺伝
引用文献数25
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI

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