奥日光・小田代原南側山地林におけるササ類の生態とニホンジカによる選択的食害

奥日光・小田代原南側山地林におけるササ類の生態とニホンジカによる選択的食害

レコードナンバー640347論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20005579NACSIS書誌IDAN00019695
著者名小林 幹夫
濱道 寿幸
書誌名宇都宮大学農学部演習林報告 = Bulletin of the Utsunomiya University Forests
発行元宇都宮大学農学部
巻号,ページ37号, p.187-198(2001-03)ISSN02868733
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抄録1998年2月から12月まで、奥日光・小田代原南測山地林の約4km2に出現するササ類の分布、生態(稈の生長、葉の展開、冬芽形成、隈取形成、積雪深、エンドファイトの有無)、生存枯死状況、ニホンジカによる食害状況を調べ、相互の因果関係を分析した。調査地内にはササ属ミヤコザサ節、クマイザサ、オクヤマザサ、ミヤコザサ-チマキザサ複合体(ミヤコチマキと呼称)、スズダケ、ナンブスズの6分類群が出現した。これらの分布図に生存枯死状況を重ね合わせた結果、ミヤコチマキ、オクヤマザサが全面枯死もしくは枯死寸前の状況にある反面、クマイザサ、ミヤコザサ、ナンブスズ及びスズダケでは健全であった。23ヶ所に2×2mの方形枠を設け、各プロット内におけるシカの食害状況を追跡調査した結果、互いに隣接する場所にもかかわらず、ミヤコチマキ、オクヤマザサ、ミヤコザサが顕著に食害を受けるのに対して、クマイザサ、ナンブスズ、スズダケはほとんど受けなかった。これらの結果は、シカがミヤコチマキ、オクヤマザサ、ミヤコザサを選択的に摂食することを示した。選択的食害を受ける3者の間での生存枯死状況の相違は冬芽が形成される位置に依存すること、積雪やエンドファイトの有無は選択性の直接的な要因ではないことが分った。
索引語シカ;鳥獣害;山地;森林;単子葉植物
引用文献数17
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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