堆肥連年施用水田と化学肥料連年施用水田における低農薬栽培した水稲収量の年次変動とその要因

堆肥連年施用水田と化学肥料連年施用水田における低農薬栽培した水稲収量の年次変動とその要因

レコードナンバー640969論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00014890NACSIS書誌IDAN00189888
著者名前田 忠信
書誌名日本作物學會紀事
別誌名Proceedings of the Crop Science Society of Japan
Japanese journal of crop science
日本作物学会紀事
発行元日本作物學會
巻号,ページ70巻・ 4号, p.525-529(2001-12)ISSN00111848
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抄録本田初期に除草剤1回とイネミズゾウムシ防除の殺虫剤1回の農薬使用という低農薬水稲栽培条件で、1991年~2000年の10年間、堆肥連年施用(以下、堆肥連用)水田と化学肥料連年施用(以下、化肥連用)水田で、水稲品種コシヒカリを用いて収量の年次変動を検討した。施肥条件は堆肥連用水田においては化肥無施用区と化肥少肥区、化肥連用水田では化肥少肥区と化肥多肥区である。実験は同一施肥条件圃場を継続して使用し、堆肥の累積効果も検討した。収量の年次変動は堆肥連用・化肥無施用区が最も小さく、また収量も10年間の平均で38.3kg/aと低かった。これは堆肥の累積効果が穂数には現れず、穂数不足が低収の要因であった。堆肥連用・化肥少肥区は変動はやや大きいものの、高収量をあげる場合が多かった。一方、化肥連用水田では、当初、実験開始前に投入された堆肥の効果が見られ、少肥区で収量が高かったが、1993年以降は穂数が天候に関係なく一定の割合で減少し、地力低下と見られ収量も低くなった。化肥多肥区では窒素過多で、倒伏、穂いもちの多発で、登熟歩合が低下し、収量が低かった。地力が低下した1996年以降は、堆肥連用・化肥少肥区とほぼ同様の高い収量水準になった。これらの結果から、200kg/a程度の堆肥連用水田における、化学肥料の無施用では穂数不足で低収となるため、化学肥料を窒素成分で0.51k/a程度を加えることによって穂いもちの発生も少なく、コシヒカリを比較的多収で低農薬栽培を継続できることが明らかとなった。
索引語水稲;収量;年次変動;堆厩肥;化学肥料;連用;水田;いもち病;農薬;抑制
引用文献数12
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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