土壌の諸因子がポリマー水溶液による不透水層形成に与える影響

土壌の諸因子がポリマー水溶液による不透水層形成に与える影響

レコードナンバー640999論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20011749NACSIS書誌IDAN00195767
著者名大和 裕
松本 聰
書誌名日本土壌肥料學雜誌 = Journal of the science of soil and manure, Japan
別誌名日本土壌肥料學雜誌 : 土壌・肥料・植物栄養
Japanese Journal of Soil Science and Plant Nutrition
日本土壌肥料学雑誌
発行元日本土壌肥料學會
巻号,ページ72巻・ 6号, p.746-754(2001-12)ISSN00290610
全文表示PDFファイル (840KB) 
抄録不透水層の形成可否や形成深さに対する土壌側因子の影響を明らかにするために一連の実験的検討を行い、以下の結果を得た。 1)土壌充填密度の低下に伴って不透水層形成深さは深くなり、ついには不透水層が形成されなくなった。 2)土壌水分が異なっても不透水層の形成深さに違いは生じなかった。 3)性質が異なる8種類の土壌を用いて種々の条件で不透水層形成試験を行った結果、交換性カルシウム量が0.5cmo1(+)kg-1以下の土壌には不透水層が形成されず、1.60mo1(+)kg-1以上の土壌には不透水層が形成された。また、不透水層形成にはポリマー水溶液が適度な速度で土壌に浸透するための土壌の透水性が必要であることが分かった。 4)不透水層が形成できない鳥取砂丘砂に、不透水層形成が可能な木更津砂の水抽出液と同じイオン組成物を添加したところ不透水層が形成できるようになった。イオン添加した鳥取砂丘砂に含まれるカルシウム量が0.6cmo1(+)1kg-1では不透水層が形成できなかったが、0.8cmo1(+)kg-1まで増やすと不透水層が可能になり、1.2cmo1(+)kg-1にすると不透水層形成深さが浅くなる傾向が見られた。交換性カルシウム量は不透水層が形成されるかどうかを決定する重要な因子であると共に、その形成深さにも影響することが確かめられた。 5)土壌表面に穴を穿ってポリマー水溶液を供給し、ポリマー水溶液が土壌中を三次元に広がって浸透するようにして不透水層形成を行った結果、供給穴を中心とした半球状の不透水層が形成された。この結果から、不透水層はポリマー水溶液の浸透方向に垂直な面をなすように形成されることが確かめられた。 6)35cmより深い土層に粒子径の小さい土壌を充填した成層土層を調製して不透水層形成試験を行った結果、成層土層の境界面である35cmより深くは不透水層が形成されなかった。この結果はポリマーが不溶化粒子となって土壌中で濾過されることにより不透水層が形成されることを示していると考えられる。
索引語合成高分子;透水;土壌理化学性;土壌層位
引用文献数7
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

論文アクセスランキング

Copyright 2017 農林水産省 農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センター

Tsukuba Business-Academia Cooperation Support Center, Agriculture, Forestry and Fisheries Research Council Secretariat