溶成ケイ酸カリ肥料の溶解特性と鉱物組成

溶成ケイ酸カリ肥料の溶解特性と鉱物組成

レコードナンバー641002論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20011749NACSIS書誌IDAN00195767
著者名八尾 泰子
秋山 尭
書誌名日本土壌肥料學雜誌 = Journal of the science of soil and manure, Japan
別誌名日本土壌肥料學雜誌 : 土壌・肥料・植物栄養
Japanese Journal of Soil Science and Plant Nutrition
日本土壌肥料学雑誌
発行元日本土壌肥料學會
巻号,ページ72巻・ 6号, p.775-779(2001-12)ISSN00290610
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抄録溶成ケイ酸カリ肥料の溶解特性と鉱物組成の関係を明らかにするために、脱珪スラグと炭酸カリウムの反応について調べ、主としてK2Ca2Si2O7の生成がカリウムのク溶性や水溶性に及ぼす影響ならびにマグネシウムやマンガンの影響を調べた。 1)CaO/SiO2モル比が0.8付近の脱珪スラグと炭酸カリウムの反応では、K2O/SiO2モル比0.4付近でカリウムの水溶率は13%程度で最小になった。CaO/SiO2モル比が1.0付近のスラグでは、K2O/SiO2モル比0.4付近でのカリウムの水溶率は17%程度であり、K2O/SiO2モル比がこれよりも大きくなるとさらに増加した。また、カリウムのク溶率はいずれも90%以上であった。 2)試薬から合成したK2O-CaO-SiO2系の反応物(K2O/SiO2モル比0.5で一定)は、CaO/SiO2モル比が1の時にK2Ca2Si2O7の生成量が最大になり、カリウムの水溶率は10%程度で最小になった。CaO/SiO2モル比が1よりも大きくなると、一部にCa2SiO4(β型)と無定形の水溶性ケイ酸塩が生成し、CaO/SiO2モル比が1よりも小さい場合は一部に無定形のK2SiO3が生成し、いずれの場合もカリウムの水溶率が増加した。 3)K2Ca2Si2O7中のカルシウムの代わりにマグネシウムを加えると、カリウムの水溶率はマグネシウムの量の増加とともに増加した。これは、マグネシウムがK2Ca2Si2O7中のカルシウムと置換固溶せず、あらたに水溶性のK2MgSiO4を生成することによる。 4)上述のマグネシウムの代わりにマンガンを加えると、カリウムの水溶率がマグネシウム添加の場合に比べて増加しなかった。これは、K2Ca2Si2O7中のカルシウムの10%程度までがマンガンと置換した固溶体を形成することによる。
索引語ケイ酸;加里肥料;溶解;鉱物;組成;緩効性肥料
引用文献数6
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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