産卵鶏飼料へのフィターゼの適正添加水準

産卵鶏飼料へのフィターゼの適正添加水準

レコードナンバー641933論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20011336NACSIS書誌IDAA11644791
著者名斉藤 健一
山口 岑雄
書誌名千葉県畜産総合研究センター研究報告 = Bulletin of the Chiba Prefectural Livestock Research Center
別誌名千葉畜セ研報
発行元千葉県畜産総合研究センター
巻号,ページ1号, p.19-24(2001-11)ISSN13469746
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抄録産卵鶏用飼科へのフィターゼの至適添加水準量について検討をおこなった。 供試飼料にはトウモロコシ・大豆粕主体で飼料中の非フィチンリン(以下npP)含量が0.15%の低npP飼料と、これにフィターゼを200、400および600単位/kg添加した飼料、第二リン酸カルシウムを無機リンとして0.1%量添加し飼料中のnpP含量を0.25%とした飼料、および市販でnpP含量0.43%の採卵鶏用飼料を給与する計6飼料を用いた。供試鶏には餌付け時期の異なる2群の白色レグホン種30羽ずつ(試験開始日齢はそれぞれ177日齢および327日齢)を用い、同一鶏舎に収容後、5羽づつを各試験区に割付け8週間自由摂取させ、産卵成績および体重変化、さらに試験開始31~34日目にかけての3日間リン出納試験を行った。また、試験終了後全羽数を屠殺し、脛骨灰分量を測定した。 その結果、低npP飼料区は、市販飼料区および無機リン添加の0.25%区に比べて、産卵率、産卵日量が産卵前・後期でそれぞれ有意(p<0.05)に低下し、産卵前期増体量および産卵後期飼料要求率についても同様に有意(p<0.05)に低下した。また蓄積リン量についても産卵前・後期で、それぞれ低npP飼料区が市販飼料区および無機リン添加の0.25%区に比べ有意(p<0.05)に低下した。脛骨灰分量は低npP飼料区が低くなる傾向にあり、産卵前期では他区との間に有意(p<0.05)な差がみられた。一方、低npP飼料にフィターゼを200~600単位/kg添加すると、産卵率、産卵日量、リン蓄積率および脛骨灰分含量は産卵前・後期とも、市販飼料区および無機リン添加の0.25%区と統計的差のない成績に改善されたが、フィターゼ添加飼料区間では、いずれの項目においても差は見られなかった。 以上の結果から、産卵鶏においては、トウモロコシ・大豆粕主体の低npP(0.15%)飼料に、フィターゼを200単位/kg添加すれば市販飼料とほぼ同等の成績が得られることが示唆された。 また、今回の試験結果で、0.1%無機リン添加飼料区と市販飼料区との間で、産卵成績、リン出納成績および脛骨灰分含量の各項目に統計的な差がみられなかったことから、産卵鶏のnpP要求量は日本飼養標準・家禽(1997)に示されている0.35%より低い可能性も併せて示唆された。
索引語ニワトリ;採卵;酵素(エステラーゼ);添加飼料
引用文献数14
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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