渡島大沼における栄養塩濃度の季節変化と植物プランクトンの生長制限要因

渡島大沼における栄養塩濃度の季節変化と植物プランクトンの生長制限要因

レコードナンバー642024論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00016414NACSIS書誌IDAN0024866X
著者名芳村 毅
工藤 勲
書誌名陸水學雜誌
別誌名Japanese journal of limnology
発行元日本陸水學會
巻号,ページ62巻・ 3号, p.205-217(2001-10)ISSN00215104
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抄録1995年6月から1997年3月にかけて渡島大沼において調査をおこない、栄養塩の時空間分布を明らかにするとともに植物プランクトンの生長制限要因を推定した。大沼では一年を通して窒素態栄養塩は多量に残存している一方で、溶存反応性リンは結氷期および数回の観測日を除き、全層にわたって非常に低濃度であることが明らかとなった。栄養塩現存量のN:P比は74-3000(モル比)であり、窒素と比較してリンの現存量の割合が非常に小さかった。クロロフィルa濃度は5-22μgL-1(平均12μgL-1)であり、一年を通して植物プランクトン現存量が高いことが明らかとなったが、植物プランクトンのC:PおよびN:P比はレッドフィールド比(C:P=106、N:P=16)を上回っており、生長がリン制限を受けている傾向が見られた。また、単位クロロフィルa当たりのアルカリフォスファターゼ活性が0.2-1.4nmol-Pμg Chlorophyll a-1min-1と高かったことからも植物プランクトンがリン制限下にあったことが示唆されたが、リン制限の程度は季節により大きく異なっていたことが明らかとなった。アルカリフォスファターゼ活性は比較的簡便に測定することができ、栄養塩濃度からは明らかにならない植物プランクトンのリンに関する制限状態を判断するよい指標であった。
索引語湖沼;北海道;栄養塩;季節変化;植物プランクトン;生長阻害;リン;酵素(ホスファターゼ)
引用文献数41
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI

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