いや地抵抗性台木としてのイチジク品種の選抜

いや地抵抗性台木としてのイチジク品種の選抜

レコードナンバー642206論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00015006NACSIS書誌IDAN00025257
著者名細見 彰洋
段 正幸
加藤 彰宏
書誌名園藝學會雜誌
別誌名園芸学会雑誌
Journal of the Japanese Society for Horticultural Science
発行元園藝學會
巻号,ページ71巻・ 2号, p.171-176(2002-03)ISSN00137626
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抄録最近輸入され、本邦での栽培経緯がほとんどなかった21種類のイチジク品種および在来品種‘蓬莱柿’について、いや地に対する抵抗性を比較し、主要品種‘桝井ドーフィン’の台木としての有効性を検討した。 各品種を台本とする‘桝井ドーフィン苗を、清浄土とこれにいや地土を添加した用土の鉢で3年間育成した。その結果、いや地上を添加した場合いずれも生育が劣り、根にはサツマイモネコブセンチュウの寄生による根こぶが生じた。しかし、生育の抑制程度は台木によって異なり、共台樹に比べて‘King’台樹と‘Conadrid’台樹で軽かった。また、根こぶ指数(根こぶの発生程度を示す被害指数)も‘King’台樹で最小だったが、各種台木の根こぶ指数と樹の生育には相関がなく、根こぶ指数はいや地の感受性の指標とならないと考えられた。 いや地を発生させた試験圃場に各品種を植えて1年間育成し、2年目に‘桝井ドーフィン’を接いで合計3年間栽培した。その結果は鉢試験とは異なり、特に‘Zidi’台樹、次いで‘Biter Abiod’台樹の生育が共台樹より優れていた。‘King’の生育もやや優れたが、植え付け初年目の生育は優れず、苗の生存率が劣っていた。‘Conadrid’台樹の生育は優れなかった。 鉢試験で生育の優れた‘King’と圃場試験で生育の優れた‘Zidi’および‘Biter Abiod’に接いだ‘桝井ドーフィン’苗を大阪府下6ヵ所の栽培圃場で3年間育成した。その結果、何れも白根苗より生育が優れ、特に、‘Zidi’台樹はいや地圃場でも樹勢の低下が少なかった。また、3年生樹の比較において、台木がBrixや果皮色などの果実品質に及ぼす影響は認められなかった。 以上から、いや地での生育抑制を補償できる最も有望な台本として‘Zidi’を選定した。
索引語イチジク;品種;選抜;台木;連作;障害;抵抗性;線虫
引用文献数14
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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