傾斜地に植栽されたスギ挿し木品種における材質の変動

傾斜地に植栽されたスギ挿し木品種における材質の変動

レコードナンバー642396論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00007981NACSIS書誌IDAN00240329
著者名平川 泰彦
長尾 博文
山下 香菜
ほか1名
書誌名木材学会誌
別誌名Journal of the Japan Wood Research Society
発行元日本木材学会
巻号,ページ48巻・ 2号, p.63-72(2002-03)ISSN00214795
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抄録傾斜地に植栽されていたスギの挿し木品種(オビアカ)を対象に、勾配の影響による材質の違いを、植栽地を4試験区に区分して調べた。 勾配の最も急な上方の斜面の個体群では(B1)、樹高が低く胸高直径が小さかった。また、心材率が低く丸太のヤング率が高い特徴があった。しかし、辺材含水率、心材含水率、仮道管長およびミクロフィブリル傾角は他の個体群と変わらなかった。丸太のヤング率が高いのは、髄から約8年目の間に形成される木部の密度が高いためで、早材密度が高くかつ晩材率が高いことに起因していた。 密度の高いコアーウッドでは、直径が小さい早材仮道管や円状の横断面形の晩材仮道管が形成されており、急傾斜地のスギでは、樹幹の傾斜を元に戻すために、正常材に比べて形態変化は極めて小さいもののあて材状の木部を形成するものと推定された。 急傾斜地のスギでは、髄から約8年輪までの成長と材質には変化が見られたが、それ以後には成長も材質も緩傾斜地のスギと変わらなかった。
索引語スギ;材質;傾斜地;挿し木;機械的性質;含水率;胸高直径;樹高
引用文献数20
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI

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