酵素による堆肥中のフィチン酸の分解

酵素による堆肥中のフィチン酸の分解

レコードナンバー650077論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00015617NACSIS書誌IDAN00201054
著者名院多本 華夫
前川 孝昭
はお 桂玲
ほか1名
書誌名農業施設
別誌名Journal of the Society of Agricultural Structures, Japan
発行元農業施設学会
巻号,ページ92号, p.11-16(2002-03)ISSN03888517
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抄録フィチン酸に組みこまれたリンは、とくに穀類や豆類では全リンの50~80%を占めている。しかし、この物質は難分解性で、非反すう動物ではその大部分が未消化のまま排泄されるため、リンの栄養素要求量を満たすことを目的として、飼料に無機リン酸塩を添加している。しかし、飼料原料中の無機リンとフィチン態リンの多くが排出され、環境汚染の一因となっている。最近、フィチン酸を分解するフィターゼを飼料に添加してフィチン酸のリンを無機化させ、無機リン酸塩の添加を削減する飼養技術が普及し始めている。この技術が普及すると、非反すう動物のふん中の無機リン酸塩量が減少し、そのリン酸肥料効果が大きく減退すると予想される。 本研究では、市販のフィターゼを牛ふん堆肥、豚ぷん堆肥、鶏ふん堆肥及び稲わらに添加し、試料のフィチン酸からどの程度リンを遊離させ、有効化させることができるかを検討した。 試料にフィターゼを1.25U/g添加し、55℃で16時間インキュべートしたことにより、試料中のフィチン酸から遊離した無機リンは、フィターゼ添加前の試料に存在した無機リンと比べて、牛ふん堆肥、豚ぷん堆肥、鶏ふん堆肥、稲わらでそれぞれ14.3、13.6、9.15、46.2%増加した。 このように、フィターゼを添加することにより、家畜ふん堆肥や稲わらに含まれているフィチン酸を加水分解させ、その肥料効果を高める可能性が示された。
索引語酵素(エステラーゼ);堆厩肥;有機リン化合物;無機化;環境汚染;肥効;イネ;藁
引用文献数15
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI

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